◆米大リーグオープン戦 ブルージェイズ14―1レイズ(22日・米フロリダ州ダンイーデン=TDボールパーク)

 ブルージェイズ・岡本和真内野手(29)が22日(日本時間23日)、レイズ戦に「7番・三塁」で出場し、4打数1安打でチームのオープン戦最終戦を締めた。同8戦で打率3割1分6厘の成績を残しただけでなく、守備でもアピール。

巨人時代よりも深いポジションで守る岡本の挑戦を宮内孝太記者が「見た」。

 驚きは岡本の守備位置だった。「深さ」は想像以上だった。試合中、三塁手の岡本がいるのは三塁ベースのはるか後方だ。右打者を迎えると、外野の芝の手前にまで下がった場所にポジションを取る。巨人時代より約2~3メートルほど後ろ。NPBではなかなか見ない深いポジショニングだった。「日本ではあまりなかったですけどアメリカでは当たり前。しっかりついていきたい」。メジャー仕様に真っ向から向き合っていた。

 メジャーでは守備範囲がより求められる傾向にある。元日本ハムでブルージェイズの加藤豪将ベースボールオペレーション補佐も「レンジ(範囲)が大切」と言う。

ポジションを深くするのはその方策の一つ。守備位置を後方にすれば打球との距離が稼げ、追いつく範囲が広がるからだ。その一方で前方の打球への反応や、距離が伸びる送球の強度や正確性はこれまで以上のものが求められる。距離感も変わり、ゴロ捕球のリズムも異なるだろう。適応は一朝一夕ではいかない。

 それでも確固たる居場所をつかむためにメジャー流を受け入れ、取り組んでいる。レギュラーを張り続けるには高い守備力は不可欠。巨人で一塁と三塁でゴールデン・グラブ賞を獲得するなど守備力は高いが「コツコツと準備を怠らずに」と向上に励む。試合前の早出ではハンドリングのドリルが日課。守備練習ではファブレス内野守備コーチから指南も受けながら、ゴロをさばく姿がある。

 レイズ戦の守備では三遊間の緩いゴロをチャージしてアウトに。バットでは4打数1安打で打率3割1分6厘で締めた。

「打席も立てたし、守備機会も多かったので良かった」。開幕戦は27日(同28日)のアスレチックス戦。海を渡り、景色を変え、立ち位置を変えた。それでも白球を追う情熱は変わらない。岡本がアップデートを続けている。

編集部おすすめ