◆センバツ第8日 ▽2回戦 英明6―3東北(26日・甲子園

 東北(宮城)は英明(香川)に6―3で敗れ、ダルビッシュ有(現・パドレス)を擁した2004年以来、22年ぶり6度目となる8強入りを逃した。

 スタメンが発表されると、東北ナインの中には少なからず驚いた選手もいたという。

相手先発は右腕の松本倫史朗(3年)だった。英明は5―3で勝利した高川学園との1回戦に左腕の冨岡琥希(3年)が先発して9回3失点(自責0)の粘投。2回戦でも左腕が先発してくると予想し、対策してきただけに想定外だった。この日、「4番・指名打者」で先発した東北の佐藤良洸(3年)は「左の対策をしていた。松本の対策はそこまでしていなかった」と明かす。

 だが、結果的に東北ナインは松本から9安打を放った。直接、試合に影響を与えたのは走塁のミスだった。0―1の3回1死一、三塁では一塁走者の笠がけん制で刺された。1―3で迎えた4回1死では、佐藤が中前打で出塁。佐藤は続く打者の三ゴロの間に二進したが、けん制で刺された。「けん制が速かった」と相手投手の技術は想定以上だった。佐藤は9回先頭、中前打で出塁。

しかし1死後、相手捕手がはじいた隙に二塁を狙うも、タッチアウト。4番ながら走力にも自信を持つ佐藤は「自分のせいで、相手にアウト2つも与えてしまった」と肩を落とした。

 両チームとも機動力が持ち味。随所に走力を生かし、揺さぶってきた英明に対抗すべく積極的に次の塁を狙ったが実らなかった。昨秋の9試合、チームで計23盗塁をマークした自慢の機動力を生かせなかった。我妻敏監督は「(9回の佐藤が二塁を狙った場面は)ノーサインでした。悔しいところ。油断したわけではないけど、もっと状況判断の部分を磨いていきたい」と前を見据えた。

 4点を追う8回1死、左翼ポール際へ大会6号となるソロ。公式戦で初本塁打を放った1番打者の松本叶大(3年)は「自分たちの弱さが出た。ここ(甲子園)で野球をしないと面白くない。絶対に夏、戻ってきたい」と誓っていた。

聖地で1勝を挙げた指揮官は「大きな1勝ではあったが、目標地点ではない。もっと鍛えないと、夏にここへ戻ってくることはできない」と話していた。

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