準備は整った。東京Dでの開幕前日練習。

阿部監督は野手のノック、フリー打撃を外野からじっくり見守った。「みんな素晴らしい準備をしてきてくれた。思い切ってやってほしい」。やり残したことはない。万全の状態で2年ぶりリーグ優勝、14年ぶり日本一へのスタートラインに立つ。

 練習後には昨年のセ・リーグ覇者、阪神の藤川監督と共同会見に臨んだ。「いよいよだなと。チームとしてタイガースに胸を借りるつもりで。思い切りぶつかっていこうと。いろいろな評価がありますけど、それを覆すために準備してきたつもりです」。力強く挑戦する決意を口にした。

 開幕投手はドラフト1位の竹丸。

右肩コンディション不良の山崎、再調整の戸郷を欠く中、球団の新人では城之内邦雄以来64年ぶりの大役に抜てきした。「ルーキーだし特別なものは求めていない。思い切って腕を振ることだけ考えて投げてほしい」と送り出す。

 27日の阪神戦は昨年6月に亡くなった恩師・長嶋茂雄さんの遺品のブローチをつけて球場入りする予定。キャンプ前に自宅を訪問した際、次女・三奈さんの厚意でもらい「開幕に必ずつけていこう」と決めていた。数日前から自宅でスーツにセットして準備済み。ミスター魂を胸に采配する。

 打線はキャベッジの1番が有力。実現すれば長嶋監督だった94年のグラッデン以来、球団32年ぶりの外国人開幕1番だ。阪神の開幕投手・村上は巨人戦通算7登板4勝無敗、防御率0・54の難敵。チームは昨年、阪神に8勝17敗だったが、「相手どうこうより自分たちがどこまでできるか。それに徹してもらう」。

意識改革した走塁、機動力も駆使して攻略を目指す。

 WBCの影響を考慮してマルティネス、大勢が登録を外れたが、全員でカバーする。若手、新戦力で活性化した新生・阿部巨人が出陣する。(片岡 優帆)

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