第56回高松宮記念・G1(3月29日、中京・芝1200メートル)に出走するパンジャタワー(牡4歳、栗東・橋口慎介厩舎、父タワーオブロンドン)のG1参戦は3歳マイル王に輝いた昨年のNHKマイルC以来。成長を遂げた姿で大一番へ打って出る同馬を、6つのポイントからチェックする。

【戦歴】

 昨年のNHKマイルカップの勝ち馬。ここ2戦は海外遠征で続けて5着だが、ともに0秒4差と力の差はなかった。3歳夏で57キロを背負って古馬を一蹴(いっしゅう)したキーンランドカップがかなり強い内容で、スプリント適性は相当高い。当初から前走後はここと決めていただけに、検疫を挟んでも調整は予定通り。ここを勝って、国内の短距離王を襲名する。

【成長】

 今春の中東だけではなく、昨秋は豪州遠征。橋口調教師は「行くたびに大人になっています。体はよりスプリンターのようにしっかりしてきましたし、精神面でもオンとオフが利くようになってきました」と語る。ほぼ10日競馬となる今回の参戦も、サウジへの遠征前から決まっていたこと。心身両面でタフだからこそ組まれたローテだ。

 

【仕上がり】

 19日の1週前追い切りでは栗東・CWコースで6ハロン81秒9―11秒3をマーク。22日も栗東・坂路で51秒6―11秒9と時計を出した。

 26日の最終追い切りは栗東・坂路を単走。全体時計は55秒4だが、全く無理をすることなく、力強い脚取りで急勾配をグイグイと上がっていくラスト1ハロンのインパクトが強烈だった。涼しい顔で出した時計は11秒9。パンと張り詰めた馬体からも、力を出せる仕上がりが伝わった。

 「少し右に、もたれたり、手前を替えない面もありましたが、最後の1ハロンはさすがだなと思える動きでしたし、回転数を感じました」と騎乗した松山騎手は冷静に振り返った。

【調整過程】

 今回は2月のサウジアラビア遠征から輸入検疫、着地検査を経て、栗東へ帰厩できたのが今月18日。翌19日に1週前追い切りを行ったが、少し力みがあった。そこで22日にも坂路でしっかり追い、最終追い切りへ。異例の調整過程になったが、トレーナーは言い切った。「しまいはいい動きでしたし、力を出せる状態にあると思います」。

【距離適性】

 NHKマイルCの勝ち馬だが、新馬戦、キーンランドCと1200メートルも2戦2勝。この舞台は新馬戦(1着)で経験しているのも強みで、自身のG1・2勝目の期待がかかる。

「トップクラスの馬を相手にどこまでやれるかですね。挑戦者の気持ちで頑張ります」と五十嵐助手は話す。

【枠順】

1枠1番。橋口調教師は「外よりは良かったです。弘平(松山騎手)も内が欲しいと言っていました」とコメント。「あとはうまく馬群をさばいてこられるか。外を回して勝つのが多いけど、オーストラリアでは馬群をさばいてきたので、大丈夫だと思う」と期待をかけた。

 最内から昨年のNHKマイルC以来のG1タイトルを狙う。

※本記事は馬トクサイト、スポーツ報知紙面に掲載した記事をまとめたものです。

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