◆米大リーグ ブルージェイズ―アスレチックス(28日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 ブルージェイズのゲレロ内野手(27)が、岡本のメジャーデビューから一夜明けた28日(日本時間29日)、メジャー初安打を祝福した。

 「彼は、とてもいいスタートを切ったと思う。

落ち着いて着実に自分のやるべきことをやっていたね」

 岡本が7回に左前打でメジャー初の「H」マークを点滅させると、ベンチ前に飛び出し、返球を要求。ガッチリ受け取り、一度は客席に投げようとする仕草を見せる茶目っ気ぶりも見せつつ、喜々としてMLBスタッフの元へ。初安打を認証する刻印シールをゲットし、岡本が生還して同点のホームを踏むと、満面の笑顔で出迎えた。

 「もちろん。彼はチームの一員だから。毎年、メジャーに上がる選手がいる。初ヒットを打った時は、必ず、ボールを貰うことをいつも心掛けている」と、“その時”に備えてスタンバイしていたと明かした。自身は、2019年4月26日(アスレチックス)、殿堂入りする父ゲレロ・シニアが見守る前でメジャー初安打(二塁打)を放った。ゲレロの記念球ゲットしてくれたのは、現ドジャーズのテオスカー・ヘルナンデス。以来、ここまで1078安打を積み上げたが、最初の一本の記憶は今も鮮明だ。「僕の新人時代は、テオスカーが面倒をみてくれた。その関係は別のチームになっても変わらない。

僕らはファミリー」とゲレロ。5歳年上で母国ドミニカ共和国の先輩、ヘルナンデスとの交流は深く、今もオフは毎年恒例の合同自主トレを行う。

 そんなゲレロだからこそ、岡本へ、そしてチームメートへの思いやりを忘れない。「彼は日本から来て、しかもカナダを本拠に、米国でプレーする。何もかもが初めてだ。だから、僕は、家族のように誠意を持って接する。それはカズマに対してだけじゃない。ここにいる選手、全員がお互いにファミリーの意識を持たななきゃいけない」

 岡本も、そんなゲレロの小さな気遣いに感謝している。例えば、移動の飛行機。どの席に座ったものかと思案していると「ここに座れ」と言ってくれる。フィールド外でも、新人の戸惑いを察知し、さり気なく声を掛けてくれる存在を「本当に優しいです」と頼りにしている。

 守備での「岡本ーゲレロ」の三塁ー一塁の“ホットライン”も順調だ。

前日27日のアスレチックス戦、4回だった。岡本はボテボテのゴロに瞬時に反応し、ランニングスロー。一塁への送球は若干逸れたが、ゲレロは定評あるスクープ力(悪送球をカバーする能力)を発揮。180度開脚でカバーし、アウトにした。

 「それは、僕の仕事。来たボール(一塁送球)は何でも捕るつもりでいる。そのために、毎日猛練習して、日々向上することを目指し、チームの勝利に役立ちたいと願っている。そんなところさ」とゲレロ。楽しみなコンビが、ブルージェイズを更に高いレベルに引き上げる。

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