◆国際親善試合 スコットランド0―1日本(28日、スコットランド・グラスゴー)

 日本は後半39分にMF伊東純也が決勝点を挙げ、W杯に出場するスコットランドに1―0で勝利した。サブ組中心で挑んだ前半も試合を支配し、主力選手を相次いで投入した後半に試合を決めた。

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 所属クラブでのパフォーマンスが評価されて代表に選出されながら、なかなか代表戦の舞台で本領発揮ができなかった選手たちが結果を残した試合にもなった。

 バイエルンのDF伊藤洋輝は3バックの左で先発。守備面でのほころびは全く見られず堅実なプレーを披露し、得意の左足のフィードでチャンスを創出。これまでも対角のフィードで見せ場を作る場面は見られていたが、この日は同サイドの左WB、左シャドーを生かすキックが光った。世界基準のプレーを、ようやく代表戦の舞台で発揮できたと言えるだろう。

 代表復帰戦となったフライブルク所属のMF鈴木唯人も、右シャドーの位置で存在感を示した。スルスルと持ち上がる推進力は他の選手にはない持ち味であり、ハイプレス部隊の一員としても奮闘。決定機のシュートがGK正面を突いた点は残念であり、目に見える数字上のアピールは逃したが、代表通算5試合目で最も「らしさ」を出せた試合となった。

 藤田譲瑠チマは、田中碧とのダブルボランチで先発出場。ドイツ1部ザンクトパウリで主軸を張る自信からか、この日は思い切りの良さが現れていた。パリ五輪世代の中心選手はこれまで継続して招集されていたが、なかなか出場機会が訪れず、出場試合でも持ち味を出せていなかった。守田英正を押しのけて代表に名を連ねるポテンシャルの高さを発揮した試合となった。

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 「サブ組の奮闘」が光り「主力組の連動」もさすがのものがあったが、「活躍が待たれた選手たちの本領発揮」も見逃せないトピックの1つになったと言える。5月中旬~下旬に予定されているW杯のメンバー発表まで2か月を切る中、26人枠を巡るサバイバルがさらに激化する90分となった。(岡島 智哉)

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