◆プロボクシング ▽東洋太平洋ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・田中空―元王者・佐々木尽(5月2日、東京ドーム)

 5月2日に東京ドームで開催される「NTTドコモpresents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥vs中谷潤人」のアンダーカードで対戦する東洋太平洋ウエルター級王者・田中空(24)=大橋=と元WBOアジアパシフィック&東洋太平洋同級王者・佐々木尽(24)=八王子中屋=が30日、横浜市内のホテルで会見。新しいニックネームが「ザ・ムービー」に決まったことを明かした。

 佐々木は、田中との日本人ウエルター級頂上決戦へ「田中空選手も僕も世界王者になれる実力がある。裏の世界タイトルマッチという試合になる」と話し、「大空に雷を落としにやってきた。田中選手のイメージは大空、青空なので、自分は宇宙でいこうかな。エイリアンみたいな感じで。今回は早いラウンドでのKO決着になるんじゃないかと思う」と独特の表現を交えて予言した。

 佐々木は昨年6月、WBO世界ウエルター級タイトルマッチで王者ブライアン・ノーマン(米国)に5回KO負け。今年2月の再起戦で、マーロン・パニアモーガン(フィリピン)を2回TKOで下した。この試合後、田中がリングに上がり、握手を交わして対戦を誓い合った。

 ドーム決戦へ向け、SNSで「異名決定戦」と題し自身のニックネームを募集。1000件以上の応募があった中から「ザ・ムービー」を選んだ。「意味は映画や物語な感じで。モンスターとか、めっちゃかっこいいじゃないですか。

ただ自分はああいうのでもない。デストロイやクラッシャーみたいな候補もあったが、ザ・ムービーが最強だなと思って。分かります? この奥深さというか。負けても勝っても魅せる試合をした、と言われて、意味が結構深くて、渋いというか。定着していくうちに、ボクシングの世界を飛び越えたレベルのかっこよさが出てくる」と力説した。

 「ザ・ムービー」の挑戦を受ける「ハマのタイソン」田中は、佐々木の早期KO決着発言に対し「そう簡単には倒せないと思っている。そこまで倒そう、倒そうとは狙わず、チャンスが来ればいこうかなと思う」と冷静に語った。アマチュアだった大学生時代に、すでにプロデビューしていた佐々木と初めてスパーリングを行い「アマにはいない独特な感じだった」という。

 田中は昨年6月、佐々木がノーマンに挑んだ世界戦の前座で東洋太平洋同級王座決定戦に臨み、小畑武尊(ダッシュ東保)に4回TKO勝ちを収め王座獲得。同10月、坂井祥紀(横浜光)を6回TKOで下して初防衛に成功した。

 プロ6戦目で、王者として世界挑戦も経験した佐々木の挑戦を受ける。「プロのキャリアは浅いが、アマで積み上げた技術で(経験の差を)埋めていければ。

立ち位置は自分がチャンピオンだが、チャレンジャーのつもりで戦う」と静かに闘志を燃やしていた。

 戦績は田中が5戦全勝(5KO)、佐々木が20勝(18KO)2敗1分け。

 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino ペイ・パー・ビュー(PPV)」で独占生配信される。

 全対戦カードは以下の通り。

 ▽世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ12回戦

4団体統一王者・井上尚弥(大橋=32戦全勝27KO)vsWBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(M・T=32戦全勝24KO)

 ▽スーパーバンタム級8回戦

前WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋=11勝9KO1敗)vsWBA世界スーパーバンタム級15位・ワン・デカン(中国=9勝3KO1敗)

 ▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

王者・井上拓真(大橋=21勝5KO2敗)vs同級4位・井岡一翔(志成=32勝17KO4敗1分け)

 ▽東洋太平洋ウエルター級タイトルマッチ10回戦

王者・田中空(大橋=5戦全勝5KO)vs元東洋太平洋&WBOアジアパシフィック同級王者・佐々木尽(八王子中屋=20勝18KO2敗1分け)

 ▽フェザー級10回戦

阿部麗也(KG大和=28勝10KO4敗2分け)vs下町俊貴(グリーンツダ=22勝12KO1敗3分け)

 ▽東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・スーパーミドル級タイトルマッチ10回戦

王者・ユン・ドクノ(韓国=10勝8KO2敗1分け)vs東洋太平洋同級3位・森脇唯人(ワールドS=1勝1分け)

 ▽WBOアジアパシフィック・フライ級タイトルマッチ10回戦

王者・富岡浩介(RE:BOOT=11勝8KO4敗)vs同級9位・田中将吾(大橋=5戦全勝3KO)

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