歌手の坂本冬美が59歳の誕生日を迎えた30日、東京・港区のビルボードライブ東京でスペシャルバースデーライブを行った。

 ゴージャスな雰囲気の場内で、圧巻の歌声を響かせ、特別な空間を演出した。

着物ではなくドレスをまとった坂本は、割れんばかりの拍手で迎えられた。

 冒頭、代表曲「また君に恋してる」で幕を開けたが、歌詞を飛ばしてしまうハプニングも。それでも「一回やっておけば楽かなと思って」と愛嬌(あいきょう)たっぷりに語り、笑い飛ばした。

 これまでリリースしたカバーアルバムを中心に「好きな曲を独断で選んだ」という全12曲の構成。桑田佳祐から楽曲提供を受けた「ブッダのように私は死んだ」や沢田研二の「時の過ぎゆくままに」、中森明菜の「難破船」など楽曲にまつわるエピソードを披露しながら、生バンドの演奏をバックに情感たっぷりに歌唱。東京の夜景を背にヒット曲「夜桜お七」を歌い上げると、お酒をたしなむファンも手をとめて歌声に酔いしれた。

 今年は50代ラストイヤーに加え、デビュー40年目という節目の一年になる。坂本は「ここまで歌ってこられたことが幸せです」と感慨深げ。アンコールでは「等身大」がテーマの40周年記念ソング「遠い昔の恋の歌」と応援歌「しあわせ十色」を届けた。

 途中、客席からハッピーバースデーの大合唱が起きる場面も見られ、「喜んでいただけてありがとうございます」と答えた。ファンに愛され続けるトップランナー。声援を力に変え、アニバーサリーイヤーを力強く駆け抜ける。

(古本 楓)

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