◆センバツ最終日 ▽決勝 智弁学園3-7大阪桐蔭(31日・甲子園

 大阪桐蔭が智弁学園(奈良)を7―3で下し、4年ぶり5度目の優勝を果たした。春の優勝5回は東邦(愛知)に並ぶ歴代最多記録で、同2位タイとなる春夏通算10度目の日本一。

決勝戦は10戦全勝となった。背番号10の192センチ左腕・川本晴大(2年)が毎回の15奪三振で3失点完投。決勝9イニングでの15奪三振は101年ぶりの快挙で、左腕では大会初の4勝をマークした。ナインから胴上げされた西谷浩一監督(56)は今春の卒業生にも捧げる栄冠に感無量の表情を見せた。

 甲子園春夏通算75勝目を挙げた大阪桐蔭・西谷監督には、2年分の思いがあった。「いいチームだけど、勝たせてあげられなかった。負けたことで、子どもたちの頑張りが否定されるのは残念だった」。昨年は6年ぶりに春夏ともに甲子園出場を逃した。大会直前まで打撃投手を務めたのが今春卒業の選手。後輩たちのために、力を尽くそうとする姿も見ていた。

 ナインには「春夏10度目の日本一を目指そう」と訴えてきた。「少し甲子園が遠ざかった感じがしたので…」。

指揮官の言葉に発奮し、黒川虎雅主将(3年)を中心に一丸となった。入学直後から主将になる器だと認めていたが、意図を持って距離を置いた一人だ。「責任感の強い子なので。あえてというか、他の選手をしっかりさせたかった」。性格に合わせた指導で、個々のレベルも上げた。

 この日の決勝で黒川主将は7回2死二、三塁から勝利を決定づける2点打。「キャプテンが全部、話してくれる」。大トリで大会に登場したのは4度目で、優勝は3回。全幅の信頼を寄せる大黒柱の活躍が、何よりうれしそうだった。

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