◆JERAセ・リーグ 中日2―5巨人(31日・バンテリンドーム)

 格の違いを示した。出場選手登録されたばかりの大勢投手(26)が、今季初登板で即セーブに成功。

「最高の舞台を用意してもらった。結果的に3人で抑えることができてよかった」。帰ってきた剛腕が連敗ストップに貢献した。

 WBCに出場した影響で1カード遅れの“開幕”。同点でも行く準備をしていた中、9回に丸の殊勲打が飛び出した。3点リードを背に1奪三振3人斬り。「緊張、力みからフォームを崩した」としながらも最速156キロ。フォーク3球、残り11球の直球は全て153キロ超えと圧巻だった。昨年7月4日・広島戦(東京D)以来の通算82セーブ目で、西村健太朗を抜き球団単独3位に浮上した。

 触発されていた。中日の先発は侍ジャパンで同僚だった金丸。同じ兵庫出身で、WBC期間は一緒に買い物にも出かけた。

「肝の据わった男らしい後輩。今は敵だけど、初先発でいい投球をしていたので気合が入った」。昨季は自己最多62登板で最優秀中継ぎのタイトルを獲得。自身が不在で1勝2敗と負け越した開幕3連戦は8、9回までブルペンが総動員で準備していた。打者や展開によって投手がせわしなく入れ替わり、複数回肩をつくり直す投手もいた。この日は試合前から「9回・大勢」で決定。そこにつなぐべく、救援陣も0封リレーと結束した。

 守護神のマルティネスは次カードに照準を合わせていまだ調整中。「ライデルがいない間にクローザーを経験したいと思っていた」と入団から3年間務めていた抑えの血が騒いだ。阿部監督も「これからまた厳しいところで投げてもらう。とにかく今日投げられてよかった。一歩進んだ」とたたえた初マウンド。

期待される役目を全うした。(堀内 啓太)

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