◆JERAセ・リーグ ヤクルト8―3広島(31日・神宮)

 傘の花が咲き乱れ、東京音頭が何度も鳴り響いた。試合終了後の勝利のあいさつ。

ヤクルト・池山隆寛監督(60)を始め、コーチ、選手のハイタッチの列に球団公式マスコットつば九郎の姿があった。神宮開幕戦に合わせて活動を再開。「つば九郎も帰ってきて、より盛り上がるはず」と指揮官。前年最下位チームとしては02年阪神以来24年ぶりの開幕4連勝で、単独首位。ベンチで出し過ぎてかれた声を弾ませた。

 つば九郎は昨年2月、担当者が急逝して活動を休止。その間、ためていた力をチームに与えたのか。初回2死三塁、遊撃内野安打と思われた場面で池山監督がリクエストに成功し、2回1死一、三塁では一直で飛び出した一塁走者もアウトに。「あれでいい流れになるんじゃないかと思った」。2回、敵失を絡め無安打で先制すると、4回にはオスナに待望の1号ソロが飛び出し、投手の小川が14年連続安打となる適時打。お立ち台でつば九郎と並んだ小川も「やっぱりいいですね。一緒に頑張りたいです」と表情を緩めた。

 今季で開場100周年を迎える神宮での初戦。「神宮での一番の思い出はやっぱり引退試合の時」と池山監督は振り返る。02年10月17日の広島戦で4万5000人のファンに誓った。「これから第二の人生の打席に入りますが、必ず皆様の前に戻ってきます」。あれから24年。つば九郎とともに、池山隆寛は背番号88をつけて神宮に帰ってきた。「連勝は続けば、それに越したことはないんだけど。しっかりとした野球を明日もお見せできるように準備します」。第二の人生の打席でもフルスイングを続ける。(秋本 正己)

 ◆記録メモ 前年最下位のヤクルトが4連勝。開幕連勝の最多は、ヤクルトでは23年5連勝、99年4連勝に次いで3度目。前年最下位チームが開幕4連勝は、12年ロッテ(最終5位)以来、セでは02年阪神7連勝(4位)に次いで2度目。

新人監督の開幕4連勝は、21年8連勝のソフトバンク・藤本博史以来。球団では99年若松勉と並ぶ新人監督の開幕最多連勝。

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