第102回箱根駅伝(1月2、3日)の5区で1時間7分16秒の驚異的な区間新記録をマークし、青学大の3連続9度目の優勝の立役者となった「シン・山の神」黒田朝日(22)が1日、東京・世田谷区用賀のGMOグローバルスタジオで行われた「GMO合同入社式」に出席した。

 黒田朝日を含む82人のGMOインターネットグループ新入社員の前で、熊谷正寿代表(62)は熱弁を奮った。

「私たちは皆さんに『おめでとう』ではなく、『ありがとう』と言わせていただきます。GMOインターネットグループでは『従業員』は禁止用語。『パートナー』です。私も皆さんもフラットな関係です」と強調。AIの急激な進化などについても語った。

 熊谷代表が「ダーウィンの進化論」を引用して適応能力の重要性を説くことは有名。「強い者が生き残るのではなく、賢い者が生き残るのでもない。生き残れる者は変化に対応できる者です」

 入社式を終えた後、約30人も集まった報道陣に対応した黒田朝日は「熊谷代表の言葉で最も印象に残った言葉は『生き残れる者は変化に対応できる者』です。僕は今まで何も考えないで生きてきた、ということを思い知らされました」と、新社会人らしく率直かつ謙虚に話した。その上で、ダーウィンの進化論の考え方を「競技力アップにつなげたい」と前向きに語った。

 黒田朝日は、初挑戦とった昨年2月の大阪マラソンで2時間6分5秒の日本学生新記録をマーク。2度目となった今年2月の別府大分毎日マラソンでは、箱根駅伝5区激走の影響もあり、「疲労のためコンディション不良に近い」という状態ながらも、2時間7分3秒で日本人2位の3位と踏ん張り、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得した。

「個人としては世界を狙っていかなけれなりません。ゆくゆくは表彰台、金メダルを狙える選手になりたい」と意欲的に話す。

 GMOインターネットグループに所属しながら、これまでと同様に青学大を練習拠点として原晋監督(59)の指導を受ける。3月25日に行われた青学大の卒業式の翌日から本格的な練習を再開した。

 当面のターゲットは6月の日本選手権5000メートル。次のマラソンは来年2月の大阪を予定している。黒田朝日は「シン・山の神」から真のマラソンランナーに「変化」し、世界の舞台で勝ち残ることを目指す。

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