◆JERAセ・リーグ 中日5―6巨人(1日・バンテリンドーム)

 しびれる場面で大仕事を果たした。6回、中日に1点を返され、なお2死二、三塁。

先発の田中将が2点差に詰め寄られた場面で、マウンドに上がったのは赤星優志投手(26)だった。「阿部監督からも『強気で』と言われた。走者をかえさないように、全力で投げました」。カウント2―1からの4球目。133キロのカットボールで木下を三ゴロに仕留めると、小さくうなずいた。先輩右腕の日米通算201勝目をしっかり守り、自らの責務を全うした。

 プロ4年間のキャリアは、先発とロングリリーフが大半。ピンチの場面での登板はほとんど経験がなかった。村田バッテリーチーフコーチは「あまり固定観念は持たずにいろんなところで使いながら幅が広がればいい」と説明。この日は中盤から終盤の1イニングを任されていたという。

 右腕は「僕が先発のとき、中継ぎの方に何度も助けられた。なんとか今度は先発の人を助ける仕事がしたいと思って投げました」とフォア・ザ・チームを強調。

「行けと言われたら行くだけ。気にせずに投げられました」と目の前の打者との勝負に集中した。

 150キロを3球続け、魂の4球で火消しに成功。24年以来、2年ぶりのホールドを挙げた。今季は先発ローテに入るべく競争してきたが、中継ぎとして開幕を迎えた。「今はこのポジションで頑張るしかない。ここで頑張ってやっていきます」。覚悟を胸に、目の前の仕事を全力で果たす。(北村 優衣)

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