◆第70回大阪杯・G1(4月5日、阪神競馬場・芝2000メートル)追い切り=4月2日、栗東トレセン

 できることは全てやった。レーベンスティール(牡6歳、美浦・田中博康厩舎、父リアルスティール)は栗東・CWコースを単走で追い切り、6ハロン80秒9―11秒3を計測した。

馬なりだったが、直線に入ると自然とギアが上がり、追えばどこまでも伸びそうな勢いだ。美浦から駆けつけた田中博調教師は「すごく軽くなっているという印象。無理しないで時計も出ているし、いい内容でした」とうなずいた。

 追い切り前、角馬場で時間をかけて入念に準備運動を行った。頭を下げて、左回り、右回りでしっかり動かした。騎乗者の指示にも従順だった。「落ち着いていて、気分良さそうでしたね。イライラすると、顕著に出す馬なので」とメンタル面を心配していたが、穏やかに過ごす姿を見て胸をなで下ろした。

 敏感なところがある馬で、同じく栗東滞在して挑んだしらさぎS(7着)では、レース当週のスクミ(筋肉痛)などで、万全の状態ではなかった。だが今回はここまで何の不安もなく来られている。「さじ加減をしていますが、しらさぎSの経験が生きています」。全休日明けの先月31日は、坂路やコースに入らず、角馬場だけの調整にした。

スクミは一度もなく、いい状態できている。

 前走の中山記念では、好位追走から、直線で狭いところから、抜群の切れ味で抜け出した。「走りの力みが強かったですが、少しずつ修正できていた。競馬で(結果に)表れたのは初めてでしたし、満足できる内容です」とここに向けて手応えを得る走りだった。あの瞬発力があれば、内回りの阪神2000メートルも全く問題ないだろう。

 母の父トウカイテイオーは1992年にG2時代のこのレースを制覇。オールドファンなら胸を熱くした名馬の血も引いている。ここまで3歳時から4年連続のG2勝ちを含め、重賞5勝の実力馬。これまでG1は3度挑戦し、いずれもはね返されたが、今回は違う。「前走の内容ならこのメンバーでも楽しみ。満足のいく状態で送り出せます」とトレーナーは力を込めた。今年のG1で2戦2勝と絶好調のルメールを背に、初のビッグタイトルをつかむ。

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