◆JERAセ・リーグ 中日―巨人(2日・バンテリンドーム)

 中日・大野雄大投手が4安打1失点完投で今季初登板を白星で飾った。チームは開幕から5戦全敗と苦しむなかで渡されたバトン。

「開幕5連敗でまわってくるとは思わなかった。頼むわと思いながら」と苦笑いを浮かべたものの、鬼の形相で最後までマウンドを守った。

 9回は味方の失策も絡んで1点を失い、ヒヤヒヤの展開となった。マウンドに来た山井投手コーチには「いや、俺がいきます」と続投を志願。最後はダルベックを中飛に抑えると、両手を掲げて言葉にならない叫び声を上げた。「勝ちたい、なんとか逃げ切りたい思いが出たんだと思います」と執念をにじませた左腕。井上一樹監督は「今日は雄大の男気にかけてみるというところで。いい背中を見せてくれた」と絶賛した。

 昨年も8度の連敗を止めたベテランが、またしてもチームの窮地を救った。これで昨年8月20日の阪神戦(京セラD)から6連勝でバンテリンドームでは通算60勝目。プロ通算でも98勝目となり、松本幸行に並んで球団歴代10位となった。

 「自分で決着つけたいもんですからね。

チームを勝たせたいという思いも一番強かったし、あとは、森さんがヘッドコーチ、ピッチングを見てもらっていた時、『自分で白黒つけてなんぼや』と。言われてはいないですけど、そういう起用をしてもらっていたので、あそこは自分がいくしかないと思って」とエースを張ってきた男の意地を見せつけた。

◇中日の通算勝利数10傑

山本昌  219

杉下茂  211

星野仙一 146

鈴木孝政 124

小松辰雄 122

川上憲伸 117

服部受弘 112

郭源治  106

三沢淳  105

松本幸行 98

大野雄大 98

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