◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 同級2位・那須川天心―同級1位・フアンフランシスコ・エストラダ ▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)10回戦 WBC同級1位・坪井智也―WBC同級6位ペドロ・ゲバラ ▽フライ級(50・8キロ以下)10回戦 WBA同級1位・高見亨介―WBC同級5位アンヘル・アヤラ(4月11日、東京・両国国技館)

 「PRIME VIDEO BOXING 15」のメインイベント、WBC世界バンタム級挑戦者決定戦で同級2位の那須川天心(27)=帝拳=と対戦する元世界2階級制覇王者で同級1位フアンフランシスコ・エストラダ(35)=メキシコ=が3日早朝、来日した。

 漢字の「福」と書かれたキャップをかぶって成田空港の到着ロビーに姿を見せたエストラダは「非常にいい準備をしてきた。

メキシコシティーでのトレーニングでは2か月、準備をしてきてバッチリ。日本にこうして来られて、非常にうれしく思っている。非常にモチベーションも高く、すごく勝ちたいという、強い思いがある」と14時間以上の移動にも疲れを見せず、意欲を示した。

 WBOでも世界1位のエストラダはWBA、WBC、WBOの3団体でフライ級の世界王座を手にし、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)やシーサケット・ルビンサイ(タイ)ら強豪がひしめいたスーパーバンタム級でもWBC、WBAで世界の頂点に立った。2024年6月にジェシー・ロドリゲス(米国/帝拳)に7回KO負けした後、バンタム級に転向。25年6月、初戦のノンタイトル10回戦ではカリム・アルセ(メキシコ)に判定勝ちした。

 帯同したヘルマン・レオン・チーフトレーナーは「かなりハードなトレーニングをしてきた。スパーリングに関してもそうだけど、かなりきつかったんじゃないかなと。この試合に向けての思いとか、そういったものがそこに表れている」と胸を張った。前回の試合前には標高2200~2500メートルのトラスカラ州で高地トレを行い、エルモシージョで3か月練習した後、2か月にわたって標高約2200メートルのメキシコ市で強化キャンプを行い、天心戦に備えた。

 「那須川選手は(ボクシングの)試合数は少ないが、そこはスキを見せてはいけない。全力で戦う。

那須川選手はサウスポーだし、そのあたりを気をつけたい。素晴らしい試合をお見せすることができると確信している」とエストラダ。勝てば、WBC王者への挑戦権が与えられるが、現王者の井上拓真(大橋)は5月2日に井岡一翔(志成)の挑戦を受ける。エストラダは現段階での王者である「拓真選手と試合ができればいい」と話したが、「ぜひ3階級制覇をしたい」という思いからにほかならない。「でも、その前に那須川選手との試合がある。これが一番重要だということは忘れてはいないよ」と気を引き締めた。

 「那須川選手の試合を見ていると、相手を挑発するようなことをやった一方で、打ち合いをする。私は基本的には(そういうスタイルは)気に入っている。私はまじめで相手への敬意を忘れずに示している。そういうところも含めて、多くの方に見てほしい」とニヤリ。那須川のボクシングについて聞かれると「私は49試合してきて、そのうちサウスポーは9~10人。それぞれにスタイルがあった。

那須川選手はすごく速くて、やはり爆発的な力がある」と警戒したうえで「でも、私自身も違うスタイルだと思うので、那須川選手にとっても、初めて経験するようなスタイルだと思う」と自信を見せていた。

 戦績は那須川が7勝(2KO)1敗、エストラダが45勝(28KO)4敗。

 興行は「Prime Video(プライムビデオ)」で独占ライブ配信される。

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