◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 同級2位・那須川天心―同級1位フアンフランシスコ・エストラダ▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)10回戦 WBC同級1位・坪井智也―WBC同級6位ペドロ・ゲバラ ▽フライ級(50・8キロ以下)10回戦 WBA同級1位・高見亨介―WBC同級5位アンヘル・アヤラ▽バンタム級10回戦 秋次克真―ホセ・カルデロン(4月11日、東京・両国国技館)

 「PRIME VIDEO BOXING 15」で“日本デビュー戦”を戦うIBF世界バンタム級5位・秋次克真(あきつぎ・かつま、28)=米国/日本=が3日、拠点を置く米国ロサンゼルスから羽田空港に到着した。WBC世界バンタム級2位・那須川天心(27)=帝拳=と元世界2階級制覇王者で同級1位フアンフランシスコ・エストラダ(35)=メキシコ=とのWBC世界同級挑戦者決定戦のアンダーカードで、メキシコの22歳、ホセ・カルデロンとバンタム級10回戦を戦う。

 8年ぶりに日本の土を踏んだという秋次は「日本で試合があると聞いて、相手が誰とかは関係なく、やりますと即答しました。いずれ日本に戻って試合がしたいなと思っていたので。アメリカで培ってきた8年間というものを見せたい」と目を輝かせた。

 異色の経歴だ。1997年、和歌山市出身で、7歳の時からボクシングを始めた。世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成)らを送り出した大阪・興国高ボクシング部に籍を置いていたが、「海外の選手とか見ていて、日本人と違う戦い方とかが多かったので興味を持った」と17歳の時に高校を中退して渡米。その後、一時帰国して資金をためてから、19歳で再び米国へ。「ボクシング1本でやりたくて、これで無理なら終わり、の覚悟で行きました」という息子に「母親は『あんたはたぶん、もう帰って来ないやろ』って思っていたそうです。覚悟が見えたそうです」。

 2018年12月に米国でプロデビューすると連戦連勝。25年7月には世界挑戦経験のあるジョナス・スルタン(フィリピン)に判定勝ちし、同年11月には当時WBC世界バンタム級王者だった中谷潤人(M・T)に世界1位として挑んだビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に7回TKO勝ち。デビュー14連勝をマークした。

 IBFのほか、WBO8位、WBC12位、WBA14位と世界ランキングに名を連ねる、身長168センチのサウスポー。昨年5月には、西田凌佑(六島)とのバンタム級王座統一戦に臨んだ中谷のスパーリングパートナーを務めるなど、何度も同学年の世界3階級制覇王者とグラブを合わせた実力者は、15戦目にして、ついに日本で“ベール”を脱ぐことになった。

 「試合にはお父さん、お母さん、(1歳上の)お兄ちゃんも来てくれます。お兄ちゃんは結婚して子供もいてるらしいんですが、初めて会うんです。お兄ちゃんの奥さんにも会ったことないですし…。これでやっと会えます」と秋次。6歳上の妻・アシュリーさんと笑顔で目を合わせると、改めて決意を示した。「日本で初めての試合で、相当うれしいと思います。ファンの方にやってきたことを見せたい。自分とはレベルの差を見せられたらいいなと思う。自分のやってきたことは違うぞというのを見せたい」。目標は世界チャンピオン。

大きな夢をかなえるための大事な一歩となる日本での“デビュー戦”で、強さを見せつける覚悟を示した。

 戦績は秋次が14戦全勝(4KO)、カルデロンが14勝(6KO)3敗、那須川が7勝(2KO)1敗、エストラダが45勝(28KO)4敗。

 興行は「Prime Video(プライムビデオ)」で独占ライブ配信される。

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