新日本プロレスは3日、東京・全電通労働会館 多目的ホールで4・4両国国技館大会でのIWGPヘビー級選手権試合の公開調印式と記者会見を行った。

 王者・辻陽太が春の最強決定トーナメントを史上最年少「23歳6か月」で制したカラム・ニューマンと2度目の防衛戦。

会見でニューマンは「俺は常に周りから、『お前はまだ準備ができていない』『まだお前が挑戦には早すぎる』そんな声に常にさえなまれて生きてきた。俺が新日本プロレスのヤングライオンとして入団しようとした時も、人々は『お前はまだ早い』。『G1』に初めて出場した時も、『カラムにはまだ『G1』は早いんじゃないか』。『NEW JAPAN CUP』に出た時もそう。UNITED EMPIREを率いていく、そんな立場になった時もそういう声はいつも周りからあった」と振り返った。

 続けて「ただ、いまの俺を見てみろ。すべて俺が手にして、俺の力でここまで成し遂げてきた。そしてツジ、お前は俺と違ってそんな声をモチベーションにすることもなかっただろうし、いまのお前の王者像に対して、ファンはお前にどんな期待をしているんだ?お前にはそんな声が届いてないだろう。お前がやったインタビュー記事を読んだ。あれは傑作だった。悪くない。ただ一つだけ俺は気になったことがある。

俺がイングランドで育って、ウィル・オスプレイに見出されて、彼の力で新日本に上がった。そんなようなことを言っていたが、俺は俺の力でここまでやってきたんだ。ツジ、お前みたいに恵まれてヤングライオンとして新日本プロレスの道場で、そのシステムの中で手厚い力を受けてやってきたお前とは違う。そして真ん中に座っているタナハシ、お前とも違う。すべて自分の力でやり遂げてきた。イングランドの道場に通ってる時も、どれだけ疲れて身体が痛くても、次の日6時には起きて学校に行っていたし、学校の後は生活費を稼ぐためにバイト、仕事をしていた。肩が上がらなかった時も一生懸命服を着て仕事にも行った。お前らはそんな思いをしたことがないだろ」と突きつけた。

 さらに「今、お前の目の前にあるIWGPのベルト、一緒に過ごせる僅かな時をせいぜい楽しんでおけ。自撮りでもしてたくさん写真を撮っておけ。今夜、枕元に置いて一緒に寝るのもいいんじゃないか。お前がそのIWGPのベルトといられる時間もあと少しだ。

明日には俺の胸元に、腰にそのベルトがやってくるだろう。俺は『NEW JAPAN CUP』史上最年少優勝者。それだけじゃない。明日、俺が勝利することでIWGPの史上最年少王者となる。お前もいままでのヤツらと同じように、我が王国にひざまずき、道を開けろ」と宣言した。

 迎え撃つ辻は「若いっていいですね。まさかね、自分がこのキャリアでこの年齢、そんなことを言うとは思ってもいなかったんですけども、やっぱり若さは宝ですね。自分にとってここまで歩いてきた道のり、彼も言ってた通り、人それぞれいろんな思いをして、いろんな苦労をして、ここまで辿り着いたものだと思ってます」と受け止めた。

 さらに「今、カラムは23歳ですけども、自分は23歳の時に何をしてたのかなと思い返してたんですけど、まだデビューすらしてなかったです。自分は23歳でこの新日本プロレスに入りました。そして24歳でデビューしました。余計に彼の才能が恐ろしいですね。

ただ、俺のとってこのプロレスというものは、自分の人生を表すものなんです。俺は大学4年間大学に通わせてもらって、アメフトをさせてもらって、社会人を経験して、道場に入ってヤングライオン期間を3年4か月かな。そこから海外遠征もさせてもらって、たしかにもの凄く恵まれた人生だったと思います」とし「でもその中で、だからこそ自分なりにも越えてきたハードルはいくつもあると思ってます。それは人それぞれ考え方があっていいと思います。ただ、このいまの新日本プロレスを背負わなきゃいけない。この変わりゆく新日本プロレスを背負っていかなきゃいけない。それがこのIWGPヘビー級チャンピオンの役目なんです。チャンピオンは力を誇示していればいいだけじゃない。この向かってくる向かい風に立ち向かっていかなきゃいけない。このベルトはチャンピオン自身を削るベルトなんです。その向かい風に立ち向かう、誰よりも覚悟ができてるのは、この俺だと思ってます」と防衛を誓った。

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