◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 同級2位・那須川天心―同級1位フアンフランシスコ・エストラダ ▽スーパーフライ級(52・1キロ以下)10回戦 WBC同級1位・坪井智也―WBC同級6位ペドロ・ゲバラ ▽フライ級(50・8キロ以下)10回戦 WBA同級1位・高見亨介―WBC同級5位アンヘル・アヤラ ▽バンタム級10回戦 IBF同級5位・秋次克真―ホセ・カルデロン(4月11日、東京・両国国技館)

 米ロサンゼルスに拠点を置くIBF世界バンタム級5位・秋次克真(28)=米国/日本=が4日、東京・新宿区の帝拳ジムでホセ・カルデロン(22)=メキシコ=とのバンタム級10回戦へ向けた練習を公開。米国で2018年のプロデビューから14戦全勝(4KO)のキャリアを重ねた異色の“逆輸入”ボクサーは「初めての日本の試合で、こんな大きい舞台を用意してもらって感謝しかない」と語り、「勝つだけじゃなく、印象に残る勝利をしたい。

8年間アメリカでやってきたんで、気持ちで戦うボクサーやぞっていうところを見せたい」と日本デビュー戦への決意を述べた。

 3日午後に日本に到着。成人式で一時帰国して以来、8年ぶりの帰国だった。公開練習では、同じ興行に出場する坪井智也(30)=帝拳=、高見亨介(23)=帝拳=と3人でシャドーボクシングを行った後、ミット打ちを1ラウンド披露した。

 対戦相手のカルデロンは、昨年11月に増田陸(帝拳)と対戦し5回負傷判定で敗れたものの善戦した強豪だ。「相手は身長が高くて若くてハングリーだが、その気持ちをへし折るような試合がしたい。KOしたい気持ちはあるが、そう思いすぎたらできないので、今までのボクシングを貫きながらKOを見せたい」と戦略を描いた。

 1997年、和歌山市出身。元世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成)らを輩出した名門・興国高(大阪)を17歳で中退して渡米。一時帰国して資金をため、19歳で再び米国へ渡った。「やっぱりアメリカンドリームです」と夢を追いかけたが、「ただそんな大きく考えてなかったんで、まさかここまできついと思ってなかった。何回もやめたかった」という。

 支えになってくれたのが、今回も一緒に来日した6歳年上のアシュリー夫人だ。「正直、生活面やお金がきつかった。やっぱりアメリカは物価も高いし、試合がなかったら収入0なんで。それは奥さんにずっと支えてもらっていました」。レストランでバーテンダーをしているアシュリー夫人に、物心両面で助けられたという。

 「僕がやばい時に『もう結婚しようか』みたいになって」と23年6月に結婚。「底辺の時に結婚したんで、僕の一番下を知っている。感謝しきれないです。いまだに養ってもらってるんで。1人なら自分勝手にできたんですけど、もう自分勝手にできない立場になったんで」と語ると、「これを機にチャンスをつかみたい」と誓った。カメラマンに2ショット撮影を求められると、アシュリー夫人が秋次にキスをするなど、仲むつまじい姿も見せた。

 戦績は秋次が14戦全勝(4KO)、カルデロンが14勝(6KO)3敗。

 興行は「Prime Video(プライムビデオ)」で独占ライブ配信される。

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