ラグビーリーグワンの釜石SWなどでプレーした片岡将氏(38)が、4月1日付けで札幌大ラグビー部の監督に就任した。学生時代から名門チームを渡り歩き、国内トップレベルで戦ってきた経験を生かして初の全国舞台に導く。

 片岡監督が1974年創部の札幌大ラグビー部で全国大学選手権出場を目指す。創部50年を超えるが全国舞台には届いておらず、「今まで勝ったことのない八戸学院大に勝って大学選手権に出場する。去年負けている北大、東北学院大をもちろん倒さないといけないけど、そこに決めた」と目標を口にした。

 香川県出身の指揮官。関学大を卒業後は栗田工業、釜石SW、日野RDでプレーし、24―25年シーズン限りで現役を引退した。妻の実家がある札幌に移住後、昨年12月に札幌大の関係者から連絡が入り「まさかでしたね」。将来の人生設計などを踏まえて監督のみの契約だった1度目のオファーは断ったが、特命教員も合わせた2度目で引き受けることを決めた。

 就任早々、これまでの環境をガラリと変えた。夕方に行っていた全体練習を、全員がそろう早朝に実施。選手との意思疎通を図るためにミーティングの回数をこれまでの倍以上に増やした。練習場所は、規定のサイズよりも狭い専用グラウンドから陸上競技場に変更。夕方は他部活優先で使用できなかったが、早朝にしたことで試合と同じ広さでの練習が実現した。

また、強豪チームが集まる長野・菅平高原での夏合宿を決めるなど、着々と改革を進めている。

 現在は4学年で選手21人。ラグビー部としては少数であることから、今後は監督自ら日本中を飛び回って戦力を整えていく方針だ。全国大学選手権に出場するためには、北海道、東北の各2代表計4大学による予選を勝ち抜く必要があり、「(現時点では)めちゃくちゃ厳しいと思います。でも不可能はない」。無名のラグビー部を大舞台へ。若き指揮官の挑戦が始まった。(島山 知房)

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