◆米大リーグ ナショナルズ6―13ドジャース(3日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が3日(日本時間4日)、開幕7試合、28打席目でようやく1号を放った。敵地・ナショナルズ戦に「1番・DH」でフル出場。

3点を追う3回1死一、二塁の2打席目に、15~17年に巨人でプレーしたM・マイコラス投手(37)から右翼席へ同点の3ランを放った。打球速度は109・5マイル(約176キロ)、推定飛距離は401フィート(約122メートル)。今季から導入された青色の敵地用ユニホームを初めて着用した一戦で、チーム1号となった。

 今年3月のWBCで、かつての戦友との再会を果たしていた。楽天・藤平尚真投手(27)のトレーナーとしてチームに同行したのが、大谷の花巻東高時代の元チームメートで1学年後輩・照井希望さん(30)だ。壮行試合が行われたバンテリンドームで再会。照井さんは「(会うのは)11年ぶりぐらい。気さくな先輩で印象も変わらなかった」と回顧。ロッカーで「お久しぶりです、覚えてますか?」と声をかけると、「覚えてるよ~! 出世したな~!」と返され、当時と変わらないイジりにも思わず笑みがこぼれた。

 高校の寮では隣の部屋。「漫画をずっと読んでいた。普通の高校生だった」と懐かしむ。

一塁と捕手だった照井さんは、何度も大谷の球を受けた。当時の大谷はまだ体の線も細く、不安定さもあり「球は速くて肩は強いけど、試合は結構打たれていた。打撃ほどの衝撃は少なかった」。それでも打撃は別格だった。「打たない日がなかった。定期的に必ず本塁打を打つ」と群を抜く存在だった。

 メジャーでも記録を更新し続ける姿には「驚かなくなってます」と“耐性”がついてきている。それでもなお、先輩は想像をはるかに超えてくる。開幕7戦目の1号は決して遅くはなく、サイ・ヤング賞も狙える二刀流イヤー。誰もが驚く歴史的なシーズンになるに違いない。(竹内 夏紀)

 ◆照井 希望(てるい・のぞみ)1995年8月17日、岩手・遠野市生まれ。30歳。

宮守中(現・遠野西中)から花巻東に進学。高校時代のポジションは捕手と一塁。3年時は夏の甲子園4強。卒業後は仙台医健・スポーツ専門学校、花田学園、横浜たまプラーザ運動器スポーツクリニックや、社会人野球・JR東日本などを経て、楽天のトレーナーに就任。

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