◆JERAセ・リーグ 巨人8―4DeNA(4日・東京ドーム)

 星がふってきた。リリーフで貢献を続ける赤星優志投手(26)に、今季3登板目で初勝利が舞い込んだ。

最後は代打・ビシエドを内角147キロで空振り三振。力で押し切った。「勝てたのもありますし、タイミングも、はい。よかったなと思います」。2回無失点で2奪三振。父親の命日に「勝利投手・赤星」のアナウンスを響かせた。

 クールな男が燃えていた。3番手でブルペンを出たのは、同点に追いついた直後の5回から。最速149キロの直球、フォーク、カーブのコンビネーションでテンポ良く6つのアウトを重ねた。「その日その日で自信のある、一番確率の高い球を選択して投げている。ゼロで抑えられてよかった」。魂の39球で開幕から3試合連続無失点とした。

 22年4月4日。プロ1年目に父・篤志さん(享年58)が天国へ旅立った。がんの闘病中も車いすで東京Dに駆けつけてくれていたパパ。実家で仏壇の前に座ると、思うことがある。「まだまだ自分を応援してくれている」。あれから4年。試合後にスマホを見ると家族からメッセージが入っていた。「勝てたことを、家族もすごく喜んでくれていました。僕も、父が喜んでくれていたらうれしいです」

 昨季は開幕ローテ入りし6月までに自己最多6勝。右肩痛で離脱するまでエース山崎に次ぐ121イニング、クオリティースタート(6回以上自責3以下)12回と貢献した。チーム事情もあり5年目は中継ぎで開幕を迎えたが「できることに集中してゼロで抑える。それが一番、チームにとってもいい」と淡々と仕事をする。

そんな右腕だから野球の神様も味方する。恩返しの1勝はきっと父に届いた。(堀内 啓太)

 【堀内恒夫Point】

 赤星は使い勝手がいい投手なんだよな。悪い言葉で言えば器用貧乏。本当はローテーションに入ってもいい経験と実績もあるんだけれど、現状はこの日のように先発が早く降板した時の要員。WBCの時に言われた第2先発的な役割だね。でも今は我慢して頑張っていれば、また必ず先発のチャンスが巡ってくる。それだけの力は持っている投手ですよ。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

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