◆第27回全国高等学校女子硬式野球選抜大会最終日(4日、東京ドーム)

 女子硬式野球の高校日本一を決める“女子のセンバツ”決勝が4日、東京ドームで行われ、創部5年目を迎えた佐久長聖(長野)が履正社(大阪)を6―4で破り、初優勝を決めた。女子野球で長野県勢が全国制覇するのは全世代通じて初めて。

 準決勝で、4連覇がかかった神戸弘陵(兵庫)に競り勝った勢いをそのまま、佐久長聖が初の大舞台で躍動した。1回に2点を失ったが、3回に1点を返すと、4回1死一、二塁で小池優衣が逆転の中越え適時三塁打。5回に再び逆転されたが最終7回に反撃し、無死満塁のチャンスに松下和歌の二ゴロの間に同点、さらに押し出し四球、鈴木杏奈の犠飛で試合を決めた。

 22年に、西武などでプレーした野々垣武志氏(54)を監督に創部。本格参戦は23年からで、これまで全国大会は8強止まりだったが、昨年秋の全国ユース大会では神戸弘陵を延長タイブレークの末に撃破。今大会も準決勝で神戸弘陵との接戦を制した。ここ一番の集中力は指揮官も驚くほどで、「準決勝では何度も突き放されたが、選手の表情を見ていて何かやってくれそうな気がした」と明かす。この試合も「みんなが最後まであきらめずに、誇りに思う」とたたえた。

 主将の高原千鶴捕手は、前向きな言葉をかけあって試合の流れを作っていくチームで「気持ちでは負けない」と語る。「常に挑戦者」というスローガンそのまま頂点に立ち、ヒロインインタビューでは「この舞台に憧れてきたので、あきらめなければ日本一になれる」と、声を弾ませた。

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