昨年12月に急性左心不全のため亡くなった脚本家・内館牧子さん(享年77)のお別れの会「内館牧子の想い出を語る会」が5日、東京・千代田区の帝国ホテルでしめやかに行われた。漫画家の黒鉄ヒロシさん、元プロレスラーの武藤敬司が閉会後、スポーツ報知などの取材に応じた。

 生前、相撲、プロレス、ボクシングなどの観戦を楽しんでいたという内館さん。武藤は献花する際に「3年前、東京ドームで引退した時にコメントもらったお礼を言ってなかったから、お礼を言ってきました」と明かした。

 内館さんのベストセラー小説を原作にした映画「終わった人」(2018年)のセリフには、自身が現役時代に発した名言「思い出と戦っても勝てねぇんだよ」という言葉が使われているという。「内館さんが俺のところに連絡が来て『私に(この言葉を)くれませんか?いただけませんか?』と言われたので、『どうぞ、どうぞ』と言って」と明かした。

 内館さんの存在に「すごく優しい人でした。いろいろな作品を出していて、プロレスと共通する部分で読んでる人たちを元気にしている」。もし故人と再会できるならという質問には「話とかどうとかじゃなく、一緒に食事をしながら酒を飲みたかった。ああでもないこうでもないと世間話をしたい」と語った。

 武蔵野美術大の先輩という黒鉄さんは「才能がものすごい人だったので残念ですね…」とポツリ。「広く知識を持っていて、とにかく才能がある。残念だね」と声を落とした。

 内館さんが脚本を担当したテレビ朝日系「白虎隊」(2007年)では「(内館さんから『アイデアある?』と言われて、『博物館のシーンから始めたらいいんじゃないの?』と伝えたら、そのまま使ってくれた」というエピソードを披露。

「お茶目なところもあるんだよ」と懐かしんだ。故人と再会できるなら、どんな話をしたいかには「相撲の今のラインナップ(=番付)を見せて、(誰が)横綱になれるかを聞いてみたい」と笑みを浮かべていた。

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