パ・リーグ 日本ハム8―2オリックス(5日・エスコンF)

 体勢を崩されても日本ハム・万波中正外野手(25)の打球はぐんぐん伸びた。2―2の7回2死一、二塁、ペルドモのスライダーを左翼ブルペンへ放り込む決勝5号3ラン。

「まさか入るとは思っていなかった。(バットの)ヘッドを効かせてうまく泳げた感じ」。値千金の一発でチームは、03年に並ぶ球団最多タイの開幕から9試合連続本塁打を記録。8回には田宮が1号ソロを放ち、バース、掛布、岡田らを擁した85年の阪神が記録した開幕から9戦22発のNPB最多記録に肩を並べた。

 歴史的な超重量打線を引っ張るのが両リーグ最多5発を放つ万波だ。今オフは「ストレングスに重点を置いて」と、基礎的なウェートトレーニングを重要視。筋肉量を増やし、体重は過去最重量の105キロに到達した。「確実にフィジカルの成長」と、泳ぎながらの一発にトレーニングの成果をかみしめた。

 今季から就任した横尾1軍打撃コーチとは、毎日の“反省会”を習慣化している。「3人でいろんな仮説を立てながら」と、試合後にアナリストも交えて打席の振り返りと、他球団の打者のデータと比較しながら意見交換を行う。結果が出ず3月上旬に2軍に合流した際には、Zoom(ビデオ会議アプリ)を使い、アプリの制限時間40分を超えるほど野球談議に時間を費やした。「理屈でも感覚でもよく理解できているので、いい感覚を安定させられている」。

今季は9試合中8試合で安打を放つなど安定感の基盤となっている。

 チームは4連勝で今季初の貯金1とした。新庄監督は「WBCのドミニカ(共和国)のチームに見えてきた」と、MLB屈指の長距離砲がそろう打線と自軍を比較しご満悦だ。04年に巨人が記録した33試合連続本塁打を話題に挙げ、「まだまだ20試合以上あるから(笑)。この話題はもういい。タイムリーでいいです」と笑った。超重量打線の勢いそのままに、10年ぶりリーグ制覇の最大のライバル、首位ソフトバンクを追いかける。(川上 晴輝)

 ◆26年WBCのドミニカ共和国代表 25年に43本塁打のソト(メッツ)、21年に48本塁打のゲレロ(ブルージェイズ)、メジャー通算369本塁打のマチャド(パドレス)らメジャー屈指のスラッガーをそろえた超重量打線。大会最多記録を更新する15本塁打を記録した。

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