◆米大リーグ ホワイトソックス3−0ブルージェイズ(5日米イリノイ州シカゴ=レートフィールド)

 ホワイトソックスの村上宗隆内野手は「3番・一塁」で先発、3打数無安打1得点、1四球1三振で、打率は2割2分6厘となった。チームは昨年のア・リーグ王者・ブルージェイズを相手に3連勝し、今季初のスイープ。

ア・リーグ中地区4位に浮上し、昨年4月12日以来、約1年ぶりに最下位を脱出した。

 最後の打者ヒメネスのバットが空を切ると、村上は、ベンチに戻る一塁走者のブルージェイズ・岡本とロータッチを交わした。束の間の再会と別れ。共に昨年オフ、海を渡った侍スラッガーが今季第3カード目で対決した同カード。戦友の存在を刺激に戦った3日間だった。結果は、下馬評を覆し、3年連続3ケタ敗戦のホワイトソックスがア・リーグ王者を3タテした。

 「ホームで結果が出たことは重要だ。ファンの応援が大きなエネルギーを与えてくれ、選手がそれに応えた。我々はいいチームであり、色んな勝ち方をみつけることができた」とベナブル監督はしみじみ。奪った3得点は全て2死から。村上が、3回にフルカウントから内角のチェンジアップを見極め、しぶとく四球で出塁。2死後、ソーサの左翼線二塁打で2点目のホームに生還したのは、粘りの攻撃の象徴だった。

 昨年は102敗で2年連続ア・リーグ中地区最下位に沈んだ。2年前の本拠地勝率は球団ワーストの2割8分4厘(23勝58敗)。だが、村上が加入した今年はひと味違う。過去3年で6勝18敗と大きく負け越したア・リーグ覇者、ブルージェイズを本拠で圧倒。同カードの3タテは、2019年5月以来7年ぶり。ホーム開幕カード3連勝は、ギーエン氏の監督就任初年2004年以来、22年ぶりの快挙となった。

 「ムネはWBCで離脱する前から溶け込んで、チームメイトやスタッフと関わっている。少し言葉の壁があるが、それは障害になっていない。我々の戦略を理解し、素晴らしい仕事をしてくれている」と指揮官は改めて、新戦力・村上の存在の大きさを強調した。

 下剋上の予感ー。シカゴの春はまだ肌寒いが、ホワイトソックスが、チーム再建へ確実に1歩を踏み出した。

 

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