日本野球機構(NPB)と12球団によるプロ野球実行委員会が6日、都内で行われた。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で新たに採用され、侍ジャパンの国内組が苦戦したピッチクロックやピッチコム(サイン伝達機器)導入の検討については今回は議題には挙がらなかった。

 NPBの中村勝彦事務局長は今回のWBCに出場した12球団の選手、コーチへのヒアリングを行っていることを明かし「大会を通じての感想だとか、いいところも悪いところも選手の声を聞いて回る。それをチーム編成に生かしていければ」と説明。今後のヒアリングで新ルール導入の要望の声が出た場合は、これまでも試合時間の短縮について研究しているゲームオペレーション委員会で「検討は続けていきます」と話すにとどめた。

 史上初の8強敗退という原因の一つになったとも言われたピッチクロックとピッチコム。大会後に、ドジャース・大谷が「世界で勝ちたいなら導入するべき」と提言し、野手最年長のヤクルト・中村悠が「メジャーと日本のNPBの差をすごく感じた。日本もピッチクロック、ピッチコムとかを導入してより向こうに近づきながら、日本の選手のスキルを上げていったほうがいんじゃないかと思いました」などと私見を披露するなど議論が巻き起こっているが、導入への本格的な議論開始にはまだ時間がかかりそうだ。

 ◆ピッチクロックの主なルール 

 ▽投手側の制約 投手は無走者時は15秒以内、走者がいる場面では18秒以内に投球動作に入らなければならず、違反するとカウントに1ボール加算。前の打者が完了してから次打者の初球までは30秒となる。

 ▽打者側の制約 15秒ないし、18秒からタイマーがスタートされ、残り8秒以内に構えなければ1ストライクが加算。打席を外せるのは1打席につき1回で、2回目だと1ストライク加算される。

 ▽イニング間 インターバルはMLBのルールでは2分25秒。

 ▽タイマー 審判員とピッチタイマーが連係をしながら、ケース・バイ・ケースで運用。

例えば投手がスパイクのひもがほどけたり、球場内で何らかのアクシデントがあればタイマーはストップされ、野手が守備位置についてからタイマーを作動させる。

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