Travis Japan・宮近海斗(28)が、17日スタートのTBS系連続ドラマ「田鎖ブラザーズ」(金曜・後10時)で若手刑事役を演じる。2週連続インタビュー前編では、話題作に立て続けに出演する俳優業への思いや、アイドルとしてステージで表現する上で「それぞれがステージの主人公であるべき」という信念を語った。

 高いダンススキルと、7人が無二の個性を発揮する「Travis Japan」のリーダーが、繊細な表現力で映像作品にも活躍の場を広げている。昨年はテレ朝系「ホンノウスイッチ」でドラマ初主演を飾り、映画「楓」にも出演。17日からスタートの連ドラ「田鎖ブラザーズ」では、岡田将生(36)演じる主人公が所属する強行犯係の若手刑事役に挑戦する。

 俳優・岸谷五朗(61)と“年の差バディ”を組む役どころで、「班の中では僕が一番若手の刑事役。岸谷さんからはお芝居のことはもちろん、(演劇やコンサート企画など)ずっとステージでの表現もされている経験豊富な方なので、いろんなお話を聞かせていただける貴重なチャンス。とても勉強になっています」と充実の表情を見せる。

 試行錯誤を重ねる演技の仕事は、「悩むこともあるけど楽しいという感情の方が大きい」と言い切る。「自分とかけ離れた役にも興味があるけど、いつか自分と生き方や性格が似た役にも挑戦したい。自分に近い役を演じることができたら、より繊細に物事を考えられるきっかけになりそう」と意欲をのぞかせる。

 演じる役を通じ、自分と向き合う日々を送る。自身は「宮近海斗」をどんな人間と捉えているのか―。「う~ん、言語化するのは難しい」と伏し目がちに首をかしげ、「自分の趣味嗜好(しこう)、こういう時に嫌になるとかは分かっていますけど…。

自分がどういった人間かっていうのは、相手が測るものだと思うんです」。

 自身の輪郭や核を捉えながらも、天性のバランス感覚で対峙(たいじ)する相手にゆだねることができるのが宮近の柔軟さでもあり、強さでもある。

 「ファンの方々やメンバーが感じてくれていることや言ってもらえることが、自分のことを一番表現できる言葉なのかな。あえて、自分の言葉で言うのなら『僕は宮近海斗』でしかないなという感じですね」

 今年で芸能生活は16年を迎える。アイドルをしていなければ、どんな職に就いていたのかに考えを巡らせ「事務所に入る前からダンスはしていたので、『踊っていたりするのかな』とふと考えますけど、他の可能性はあまり感じないですね。自分にはこれしかない」と真っすぐな瞳で語る。

 記者は年始にTravis Japanのステージを取材したが、個性豊かなメンバーの中で、ひときわ少年漫画の主人公のような輝きとエネルギーを放つ宮近のパフォーマンスが深く印象に残った。

 控えめな笑みを浮かべながら、「それぞれがステージの主人公であるべき」と信念を口にする。

 「曲によってどう見てもらいたいか軸みたいなものを作って、ファンの方たちそれぞれがどう受け取ってくださるかが大事。時には『物語の主人公みたいにやってやるぜ』じゃないけど、『こういうふうにかっこよく思われたい、ここはこう見てほしい』という“ステージ欲”みたいなものはあるので。見てくださる人に、何かプラスのものを感じてもらえたら、それが一番うれしいですね」。冷静さ、熱さ、柔らかさ、全てが絶妙に調和した煌(きら)めきが、ファンの心を照らしている。

=後編へ続く=(奥津 友希乃)

 ◆宮近 海斗(みやちか・かいと)1997年9月22日、東京都出身。28歳。2010年に事務所入所。12年にTravis Japanのメンバーに選ばれ、22年に配信シングル「JUST DANCE!」で全世界配信デビュー。メンバーカラーは赤。血液型O。

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