◆米大リーグ ブルージェイズ1―3ドジャース(7日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が7日(日本時間8日)、敵地・ブルージェイズ戦に先発。昨季“伝説”をつくったトロントで、今季最長となる6回0/3を5安打1失点。

同最多の97球で6三振を奪い、今季2勝目を挙げた。最速は96・9マイル(約155・9キロ)を計測した。

 メジャー初対戦で3打数1安打だったブルージェイズ・岡本和真内野手(29)とのマッチアップについては「やっぱりこういうメジャーの試合で対戦できるっていうのはすごくうれしく思いますし。何とかストライクゾーンに投げていけたので良かったかなと思います」と振り返り、ヒットを許した場面は「(7回の)先頭だったんで、何とか絶対(アウトを)取りたいと思ってたんですけど、ちょっとカウントも悪くなってしまって、最後はうまく打たれました」。ロボット審判で見逃し三振がボール判定が覆ったことについては「いいところではありましたけど。まあまあギリギリというか」と話した。

 試合前のスタメン紹介で名前がコールされると、痛烈なブーイングを浴びた山本。しかし、初回は3者連続三振と圧巻の投球で再び敵地を黙らせた。2回は先頭の4番サンチェスに右越え二塁打を許したが、メジャー初対戦となった5番・岡本を二飛に仕留めるなど得点を与えなかった。大谷翔平投手(31)の先制適時打などで2点の援護をもらった直後の3回も3者凡退とさすがの投球を見せた。5回先頭で迎えた岡本との2度目の対戦は、3ボールから96・3マイル(約155キロ)直球で左飛に打ち取った。

 3点リードの6回。

先頭のヒメネスに右前打を許し、連続アウトは12人でストップ。2回以来の走者を背負った。その後1死二塁から1番スプリンガーに右中間へ適時二塁打を浴びたが、なおも1死一、二塁のピンチは3番ゲレロを初球のスプリットで三ゴロに斬るなどして防いだ。

 岡本と3度目の対戦は7回先頭。一度は見逃し三振と判定されるも、今季からメジャーでも導入された自動ボール・ストライク判定システム(ABS)、通称「ロボット審判」によってボール判定に覆ると、フルカウントからの7球目を右中間への二塁打とされた。続くクレメントにバント安打を許し、無死一、三塁となったところでマウンドを降りたが、2番手ベシアが後続を封じた。

 山本は昨季のワールドシリーズ(WS)でロサンゼルスの英雄となり、トロント市民にとっては悪魔のような存在になった。まずは第2戦で4安打1失点の完投勝利。2勝3敗で迎えた第6戦では96球を投げ、6回5安打1失点でシリーズ2勝目を挙げると、第7戦では9回から「中0日」で救援登板。延長11回まで投げ切り、3勝目を挙げてMVPに輝いた。WSでは01年のR・ジョンソン(Dバックス)以来の快挙を達成し、日本人投手としては史上初のMVPを獲得。3勝は全て敵地・トロントでマークした。

 あれから5か月ぶりに当地に舞い降りた右腕。岡本にはNPBで8打数4安打の打率5割、1本塁打と打ち込まれていたが、天敵との対戦も乗り越えてまた一つ大きくなった。

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