今年1月の箱根駅伝で12位の東海大は8日、神奈川・平塚市の東海大湘南キャンパス陸上競技場で、2026年度新体制会見を行った。

 中長距離・駅伝ブロックは両角速監督(59)が退任し、総監督に就任。

西出仁明(にしで・のりあき)ヘッドコーチ(51)が監督に昇格した。両角総監督は「私は高校生のスカウティングに力を入れて現場は西出監督に任せます」と説明。西出新監督は「『スピードの東海大』を復活させたい」と意欲的に話した。

 2015年12月の全国高校駅伝エース区間の1区(10キロ)で上位6人中5人が翌16年春に東海大に入学。「黄金世代」と呼ばれた。「黄金世代」を中心に17年の出雲駅伝、19年の箱根駅伝、20年の全日本大学駅伝で優勝を果たした。

 今年は「黄金世代」の入学から、ちょうど10年。両角総監督は「今季から今まで以上にスカウティングに時間をかけられるので、全国の高校を誠意を持って足しげく通い、東海大の魅力を伝えたい」と前向きに話した。現場指導の最高責任者となった西出監督は「今季の目標は、まずは箱根駅伝の予選会を確実に通過して、シード権(10位以内)を獲得することです」と表情を引き締めて話す。

 19年に東海大悲願の箱根路初制覇を達成した後、20年2位、21年5位と上位で戦ったが、22年からシード権を逃し、25年は本戦出場も逃した。今年1月の第102回大会では復活出場を果たしたが、12位。5年連続でシード権(10位以内)を逃した。

「湘南の暴れん坊」の異名を取り戻すため、両角総監督・西出監督の新たな体制で戦いが始まった。

 ◆東海大 陸上部は1961年に創部。箱根駅伝は73年に初出場し、2026年まで52回出場。19年に初優勝。出雲駅伝は優勝4回(05~07、17年)、全日本大学駅伝は優勝2回(03、19年)。練習拠点は神奈川・平塚市。タスキの色は紺と白。主な陸上部OBは関東学生陸上競技連盟の植田恭史会長、男子400メートル元日本記録保持者の高野進氏、08年北京五輪男子400メートルリレー銀メダルの末続慎吾氏、塚原直貴氏ら。

 ◆両角 速(もろずみ・はやし)1966年7月5日、長野・茅野市生まれ。59歳。85年、東海大三(現東海大諏訪)から東海大に進学。箱根駅伝は1年3区9位、2年3区7位、3年1区7位、4年2区9位。

89年に卒業し、日産自動車、ダイエーで活躍。95年に長野・佐久長聖高の監督・教員に転身。11年、東海大監督就任。19年に大学悲願の箱根駅伝初優勝。26年から総監督。東海大のスポーツプロモーションセンター教授を兼務。長男の駿さんは元ランナーで現在は東海大相模監督。次男の優さんは元球児で14年夏の甲子園に佐久長聖の投手として出場。

 ◆西出 仁明(にしで・のりあき)1974年12月29日、福井市生まれ。51歳。美方高時代、全国高校駅伝で1年5区26位、3年6区18位。93年に神戸学院大に入学し、97年に卒業。

筑波大体育専門学群科目等履修生を経て、母校の美方高で監督・教員を務める。14年から東海大ヘッドコーチ。26年に監督昇格。東海大スポーツプロモーションセンター准教授を兼務。

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