「モーニング娘。

’26」の牧野真莉愛(25)が9日、今春のツアーをもって卒業することを発表した。小学6年生からハロプロ研修生として活動し、2014年のグループ加入から約12年にわたって活動。長きにわたってファンを魅了してきたトップアイドルが大きな決断を下した。

 記者が初めて直接取材したのは2025年3月。大の野球好きであることから、同月に東京ドームで行われたドジャース対カブスMLB日本開幕戦の見どころを試合数日前にたっぷり語ってもらった。

 私は牧野と同学年。加えて13年間の野球歴と球場でのアルバイト経験も持つことから、以降も何度か顔を合わせる度に楽しく野球トークを交わせてもらった。サイヤング賞に3度輝いたブルージェイズのマックス・シャーザー投手のカーブの握りを教えてもらったこともある。

 取材していて感じるのは「自分の芯をしっかり持っている人」という印象だった。幼少期に当時日本ハムの選手だった新庄剛志監督に惚(ほ)れ込み、大ファンに。今では日本ハム関連の仕事も多く、球場の通路ですれ違う球団スタッフやスポンサー関係者とも顔なじみになるほどだ。

 その新庄監督のことは、いつも「新庄」と呼び捨てにする。

他の選手やコーチ、スタッフには「〇〇選手」「〇〇コーチ」など略称やさん付けをするが、新庄監督についてはファンになったときの心を忘れないという意味でも「新庄」呼びを貫き続けている。

 また、ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手の大ファンとしても知られ、今年2月にもWBCの展望を聞くために取材。日本人として日本を応援する気持ちを持ちつつ、「ジャッジの優勝が見たい!」と言い続けていた。

 その芯の強さは本業でも発揮。素人から見ても圧倒されるダンスパフォーマンスは、レッスンで自らをとことん追い込んだ証だ。そこで培った体幹はアスリート級。とある球場でピッチングしたときには球速101キロをマークした。

 ただ、どうしてもこのタイミングでの卒業は腑(ふ)に落ちない。今年2月に写真集を発売した際に自身の今後の目標を聞かれると「私はモーニング娘。として紅白に出場したい。OGの方は出場された方もいますけど、今のモーニング娘。では誰もいない。

紅白出場してこれからもいろんな方に愛されるグループでありたいです」と吐露。これまでも卒業発表を直前に控えたアイドルを何人も見てきたが、自分からここまで明確な目標を口にした直後に卒業発表する人はあまりいないように思える。

 「モー娘。」は、25年7月にサブリーダーを務める小田さくらが今年秋のツアーをもって卒業することを発表。それを受け、牧野がサブリーダーに就任していた。先輩からのバトンを受けてこれからグループを引っ張ろうとしていた人が先に卒業の決断を下したのはなぜなのか―。関係者によると、現段階で卒業後は芸能活動を継続するかどうかも含め未定。この数か月、牧野の中で大きく気持ちが揺れ動いた出来事があったのかもしれない。(松下 大樹)

編集部おすすめ