元宮崎県知事の東国原英夫氏(68)が9日、宮崎市内で記者会見し、来年1月の任期満了に伴う次期宮崎県知事選への立候補を正式に表明した。出馬の理由について「宮崎の衰微、衰退が止まらない」と述べ、県政には「経済の立て直し」と「ゲームチェンジャーが必要」と強調した。

 ほかに有力候補が名乗りを上げなければ、選挙戦は2度目の現職VS元職、師弟対決という異例の形となる。総務省出身の河野俊嗣氏(62)は、東国原氏が知事だった2007年から10年まで副知事を務め、東国原氏の退任後はバトンを受け継ぐ形で4期連続で知事を務め、5期目も出馬する意向を表明している。両者は22年12月に激突したが、河野氏が約2万3000票差で逃げ切った。

 東国原氏は河野氏の県政運営を「安定している」と評したが、違いについて「熱量、情熱、雑草魂、必死さ」と強調。河野氏が23年1月、新型コロナウイルス感染について行動履歴の隠蔽(いんぺい)を図ったことに「誠実さには欠けるのかな」と疑問を投げかけた。

 師匠のビートたけしに会い、「報告はしております」。詳細は控えたが、節目として筋を通した。2007年に新語・流行語大賞を獲得した「どげんかせんといかん」について、県内を回ると今も多くの県民や若い世代から「同じ言葉を掛けられる」と明かし、「まだ、記憶に残っているのではないか」と手応えを口にした。その上で、今回の選挙でのキャッチフレーズの候補に「どげんかせんといかん リターンズ」、高市早苗首相(65)の「働いて×5」を意識した「どげんかせんといかん×5」などを検討中と説明した。

 選挙戦は「組織団体対草の根、市民運動の構図になる」との見方も示し、県民一人ひとりに直接訴える戦いを進める考え。自身が1期で退任した過去や、その後の中央政界・タレント活動への復帰に対する不信感が残ることも認め「宮崎を捨てた、踏み台にしたという批判には真摯(しんし)に反省している」と語った。今回は「退路を断つ覚悟」で臨むとし「(公約を)達成しなかったら潔く退陣する」と決意を示した。

(久保 阿礼)

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