◆春季高校野球静岡県大会予選▽上位決定戦 聖隷クリストファー7-1掛川東(11日・掛川球場)

 新生・聖隷が好スタートを切った。春季高校野球静岡県大会予選・上位決定戦1試合が行われ、4月から田中公隆監督(51)が就任した聖隷クリストファーが掛川東に7―1で快勝した。

センバツ大会後のU―18日本代表候補強化合宿(3~5日・関西圏)に参加したエース・高部陸(3年)が8回6安打1失点と好投。打線は6回に打者10人で6点を奪い、逆転勝ちを収めた。県大会の組み合わせ抽選会は14日に行われる。

 高校ジャパン候補が、貫禄の投球を見せた。高部が8回を1失点。「きょうは抑え気味に投げた。変化球中心にコントロール重視でいった」。2回に先制されたものの、最少失点でピッチングをまとめた。6回の1死一塁からは狙い通りのカーブで遊ゴロを打たせて、併殺で切り抜けた。

 新たなスタートの日だった。同校の校長も務める上村敏正・前監督(68)に代わって田中監督が指揮を執った初の公式戦。「上村監督に勝つところを見せるのが一番の恩返しだと思う」。

5番指名打者に入って4回に同点の口火となる三塁打を放ち、投打でチームを引っ張った。

 3日から3日間、U―18日本代表候補の合宿に参加した。全国から集まった猛者から様々なことを吸収した。昨夏甲子園で優勝した沖縄尚学のプロ注目左腕・末吉良丞(3年)からはカットボールの握りを教わった。「球数を減らす意味でも、1球で仕留められる小さい曲がり球が欲しかった」。強い向上心で貪欲に学び、スキルを磨き続けている。

 高部が代表合宿に参加したため県高野連は特別措置として4日に予定されていたこのカードだけ1週間後に変更した。「大会で投げることが一番の調整になるので、すごくありがたかった」と感謝。合宿で持ち帰った“新球”などを試す絶好の機会となった。

 昨春から夏、秋と3季連続県大会を制覇。今春は4季連続がかかる。「この春と夏に優勝して、5季に伸ばして終わりたい。

春の準決勝か決勝では150キロもマークしたい」。自己最速147キロから大台超えを目標に掲げ、今年も主役の座は譲らない。(塩沢 武士)

編集部おすすめ