◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第2節1回戦 同大3―1京大(11日・甲子園

 同大が京大を下し、“開幕戦”を白星で飾った。佐藤悠斗(4年=仙台育英)は8番・一塁でスタメン出場し、5回の第3打席で右前安打を放つなど4打数1安打だった。

 佐藤悠は、2022年夏の甲子園で優勝した仙台育英の主将。東北勢で初優勝となり、悲願の“白河の関越え”や、須江航監督の優勝インタビューの「青春ってすごく密なので」の発言などが注目を集めた。

 自身の手で深紅の大優勝旗を受け取った決勝以来の聖地・甲子園の舞台。「(高校の時は)外野手やったんでファーストは初めてだったんですけど…。特別な気持ちももちろんあるんですが、どこでも関係なく楽しくやろうと思ってプレーできました」と語った。

 同大に進学したのは須江監督のすすめだった。「『関西の人間が合うよ君は』って言われて。なんか知らずになんとなく来たんです」。仙台育英から同大進学は初めてだった。それでも関西の生活は自分にあっていた。後輩たちも同大に進学するようになり、新しい道を切り開いた。

 「最初は燃え尽き症候群というか、そんな感じがあったんですけれど…。

大学でも同期と最後の学年でこのチームを作っていくとなったら、また新しい気持ちで違う野球をやっているようになりました」と明かした。

 大学で野球をやめることを決断した。「野球で食べていくのは、だいぶきついというのは、周りを見て思ってるので…。他に自分のやりたいこともたくさんあるんで…。野球をやっていたことも今後の仕事に生きてくるかもしれない」。ユニホームを脱ぐことを決断して臨んだ最後の春季リーグ戦。思い出の地・甲子園でスタートしたのも何かの縁だろうか。ヒットを放ち一塁塁上で雄たけびを上げた佐藤悠の姿は心底、野球を楽しんでいるように見えた。

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