◆陸上 金栗記念選抜陸上中長距離大会(11日、熊本・えがお健康スタジアム)

 男子1万メートルで帝京大の楠岡由浩(4年)が28分17秒66で優勝を飾った。地元・熊本で快走し「人数が少ない中でのレースでしたが、しっかり練習していた通りの走りをすることができた。

一つの過程として、ホッとしています」とすがすがしい表情で振り返った。

 実業団選手の中で、ただ一人学生で出場。約4000メートルから「残り6000メートルくらいだったら押し切れると思った。練習でも、一人で走ることはしています」と後続をグンと突き放して早い段階で勝負を決めた。

 昨年11月の全日本大学駅伝で駒大の佐藤圭汰(京都陸協)が持つ区間タイ記録をマークし堂々の区間賞を獲得。その約2週間後に挑んだ1万メートルでは27分52秒09をマークし、帝京大で初の27分台ランナーとなった。

 今年の第102回箱根駅伝ではエース区間の2区を任されたがレース中に足底をけがし、区間20位。それでも「単純な力不足もあったと思う」と結果を真正面から受け止める。約1か月後から練習も再開し「土台作り」を念頭に、これまでのケアなども一から見直しているという。

 箱根駅伝の往路でまさかの17位に沈んだ帝京大だが、復路は5区間全員が区間7位以内で走り、9位に滑り込んで大逆転でシード権を獲得。仲間の力走を見て「結果で元気づけられた。来年しっかりリベンジして、チームに恩返ししないといけないなと思いました」と気持ちはさらに引き締まった。

 今シーズンも帝京大の大黒柱として、強い意識で取り組む。「自分がしっかりと引っ張っていって、チームを強くしていきたい。箱根駅伝は最高順位の3位以上を目指しています。取れたらいいよねっていう順位ではなく、取らないといけない」。良い形で開幕した大学ラストシーズン。楠岡の快走から、帝京大は今季もインパクトを残す。

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