◆JERAセ・リーグ 中日0―3阪神(12日・バンテリン)

 中日が今季2度目の完封負け&同一カード3連敗で、借金が最多の8に膨らんだ。スポーツ報知評論家の金村義明氏は、5回に初球を狙い打たれて黒星を喫した高橋宏斗の単調な投球だけでなく、時間を取らないチームメートや首脳陣の問題点を指摘した。

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 高橋宏斗はいいボールを持っているが、シュート回転して甘く入る悪癖がある。序盤から阪神打線を警戒するあまり、細かい制球に苦しんでいたのが伏線となり、5回に一気に捕まった。中野、森下の長短打はいずれも初球。得点にはつながらなかったものの、佐藤にも初球を捉えられた。

 ピッチャーはピンチを招くと、どうしても周りが見えなくなる。もっとボールを長く持ったり、マウンド周辺を歩いて、攻め方や配球を頭の中で整理するなど、工夫が必要だ。WBCの時のように、ピッチクロックがあれば仕方ないが、もっと時間を使って、冷静に攻めるべきだった。

 高橋宏にも反省すべき点はあるが、周りの野手や首脳陣も声をかけにいくチャンスはあったはずだ。強い時代の中日なら、落合博満監督や森繁和ヘッドコーチがマウンドで投手陣を落ち着かせていただろう。攻撃に目を移しても、高橋遥人の攻略に苦戦するなかで、ベンチ前での円陣を組んだり、流れを変えようとする姿勢が見られなかった。今はチーム一丸となって、苦境を乗り切るしかない。(スポーツ報知評論家)

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