◆サッカー北中米W杯▽1次リーグA組 メキシコ2―0南アフリカ(11日、メキシコシティー競技場)

 開催国でFIFAランク14位のメキシコが、開幕戦で同60位の南アフリカを2―0で下した。開催国の勝利に会場は盛り上がったが3枚のレッドカードが飛び交う不穏な幕開けとなった。

 米スポーツ専門局ESPNでは、退場処分となったプレーの判定が正当だったか、プレミアリーグの審判、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)として活動してきたアンディ・デービス氏の解説を紹介した。後半4分に南アフリカMFシトレがDFラインの裏に抜け出した相手を止め、ドグソ(DOGSO=決定的な得点機会の阻止)と判定され場面について、同氏は「正しい判断だった」と支持した。

 一方で後半39分、南アフリカMFズワネが相手選手と競り合った際に顔をたたいたと判定されレッドカードを出されたシーンについては「暴力行為、残虐行為のどちらにも該当せず厳しい」とジャッジした。当該シーンではズワネがペナルティーエリア(PA)付近まで攻め込み、左にパスを出してワンツーでもらおうと走り込んだ際にメキシコFWアルバラドと交錯した。アルバラドが倒れ込んだ直後も笛が鳴らず、プレーが途切れたところでVARが介入。主審がVTRで確認するオンフィールドレビューの結果、退場が宣告された。主審が約1分ほど確認映像を見ていたことから、デービス氏は「主審が暴力行為だと完全に確信していたとは考えにくい」との見方を示した。

 後半アディショナルタイムにメキシコDFモンテスがペナルティーエリア外で相手を倒しレッドカードを出されたシーンは「驚いた」との見解。倒されなかった場合、シュートではなくクロスを選択する可能性が高く、DOGSOと判定するには十分ではないと指摘した。一方で主審の主観も影響するためVARの介入は考えにくく「明確な誤審とはいえない」としている。

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