アーティストのキャンドル・ジュン氏が代表理事を務める一般社団法人LOVE FOR NIPPONの主催で、27、28日に東京・代々木公園イベント広場で開催予定だった能登復興支援イベント「LOVE FOR NOTO Song of the Earth」が台風7号の接近を受け開催中止となった。25日に公式サイトで発表された。

キャンドル・ジュン氏のコメントを掲載し「私たちは災害と向き合い、被災地に寄り添う活動を続けてきました。だからこそ、安全に対するリスクがある状況で無理に開催するのではなく、まず人の命と安全を守る選択をしなければならないと思っています」と説明した。

 一般社団法人LOVE FOR NIPPONは東日本大震災を受け発足し、様々な支援者と現地を繋ぐ活動を行ってきた。2024年1月に発災した「能登半島地震」の翌日から現地へ入り、炊き出し、物資提供、泥かきなどの支援活動を続け、現在は月命日である毎月1日を中心に仮設住宅などの場所でライブやキャンドルナイトのイベントを開催し、現地の人々との交流を続けている。

 今回中止となった「LOVE FOR NOTO Song of the Earth」は、福島で毎年3月11日に開催している復興支援イベント「SONG OF THE EARTH 311」の名前を冠として、3度目となるイベントを代々木公園で2日間にわたり開催予定だった。現地へ想いを寄せるアーティストによるライブや、支援団体とのトーク、来場者が能登復興への思いを書いたメッセージとともにキャンドル・ジュン氏のキャンドルを灯すキャンドルナイトも実施予定だった。

 しかし台風の接近を受けて中止を決断。公式サイトでは代表理事・キャンドル・ジュン氏による長文を掲載。「LOVE FOR NOTOに関わるすべての皆様 そして楽しみにしてくださっていた皆様へ」と題し、「このたび開催を予定していた『LOVE FOR NOTO』について、主要スタッフでは直前まで開催の可能性を模索し、さまざまな角度から検討を重ねてまいりました。私たちはこれまで、どんな状況でもできる限り現地に立ち、集い、つながり続けることを大切にしてきました。しかし今回については、何よりも来場者の皆さま、出演者・出展者の皆さま、スタッフ・ボランティアの皆さまの安全を最優先に考えなければなりません。予報では開催期間中に強風と大雨が予想されており、搬入・設営、夜間の会場管理、そして開催中の安全確保に大きな懸念があります。

会場には多くのテントや仮設ステージが並びます。私たちが責任を持って皆さまをお迎えできる環境を整えられるのかを考えたとき、今回は非常に厳しい状況であると判断いたしました」と中止に至った理由を説明。「また、遠方から参加を予定してくださっている方々や、交通機関の影響を受ける可能性のある関係者も少なくありません。早い段階で判断をお伝えすることも、主催者としての責任のひとつだと考えています」とした。

 続けて「そして何より、私たちは災害と向き合い、被災地に寄り添う活動を続けてきました。だからこそ、安全に対するリスクがある状況で無理に開催するのではなく、まず人の命と安全を守る選択をしなければならないと思っています」と強調。今回は中止となったが「LOVE FOR NOTOは、イベントそのものが目的ではなく、人と人がつながり、能登とも繋がり、そして想い続けることが目的です。会場で集まることが難しいのであれば、今できる別の形を考えたいと思います」とした。

 そして「開催を楽しみにしてくださっていた皆さまには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、この判断もまた能登を想う活動の一部であるとご理解いただければ幸いです」と詫び、「現在の台風の影響で各地で被害が出ています。そして青森でも地震が発生しました。現地の皆様の無事を祈り、この週末に向けてここからできることを進めて参ります」とつづられた。

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