開幕週に維新の風が吹く。夏の小倉開催、通称「夏コク」名物の九州産馬による2歳新馬は、今週の芝1200メートルの2鞍のみ。

そのなかで目を引くのが土曜5Rのタカモリ(牡、栗東・牧田厩舎)と日曜6Rのトシミチ(牡、栗東・谷厩舎)だ。その響きに明治維新の三傑に入る、鹿児島出身の西郷隆盛と大久保利通の姿が自然と浮かぶ。

 話題性だけではない。G1馬アカイイトの甥になるタカモリは1週前のCWコースで6ハロン79秒3をマーク。「真面目で乗りやすい。先週いい時計が出ているし、スピードがありそう」とスプリントG1を制した父ジャンダルムから引き継いだ能力を牧田調教師は評価する。父アレスバローズ産駒のトシミチは、今週の栗東・坂路を馬なりで53秒5。「もっと距離はあってもいいが、追ってしっかりしている」と谷調教師は説明した。

 今回は別のレースだが、この後に未勝利やひまわり賞(7月18日、小倉競馬場・芝1200メートル)で顔を合わせる可能性もある。西郷と大久保は倒幕を成し遂げた後、盟友の関係から袂(たもと)を分かつことになった。時を超え、令和の時代に“2人の再戦”が実現するかもしれない。(山本 武志)

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