英興行大手マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン会長が、WBAスーパー、WBC正規、IBF世界ヘビー級王座を返上すると表明したオレクサンドル・ウシク(39)=ウクライナ=が次戦で元WBC王者デオンティ・ワイルダー(40)=米国=と対戦したい希望を持っていることを明かしたと、米ボクシング専門メディア「ボクシング・シーン」が28日(日本時間29日)、報じた。

 ハーン氏は27日にDAZNで、ウシクが同世代の主要なヘビー級選手全員を倒すという強い意志を持っていることから、次戦相手にワイルダーを選んだ動機になっていると語ったもの。

ハーン氏は3つのベルトを返上した翌日に契約が成立したことを示唆したという。実際、ウシクは昨年11月にタイで開催されたWBC総会でボクシング・シーンなどに語ったことに改めて触れ、アンソニー・ジョシュア(36)、タイソン・フューリー(37)、ダニエル・デュボア(28)=いずれも英国=らに2度ずつ勝っており、彼らに加えてワイルダーも倒したいと語っていた。

 ウシクは26日にSNSで3つの王座返上を表明。ただ、3団体の王座は返上するが、ボクシング界で最も権威がある米専門誌「ザ・リング」の認定王座は引き続き保持するという。ウシクはリング誌選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で1位の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=に続き、2位に名を連ねている。

 ウシクは今年5月、エジプト・ギザのピラミッド前特設リングでキックボクシング元GLORY世界ヘビー級王者のリコ・バーホーベン(37)=オランダ=の挑戦を受け、苦戦の末に11回2分59秒TKO勝ち。10回終了時の採点はジャッジ2者が95―95、1者が96―94でバーホーベンを支持しており、11回のレフェリーの試合ストップのタイミングが物議を醸していた。バーホーベンはウシクの王座返上を受け、SNSで「リマッチの時だ」と反応している。

 戦績はウシクが25戦全勝(16KO)、ワイルダーが45勝(43KO)4敗1分け。

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