老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、離婚した場合の年金への影響について解説します。

■Q:離婚すると、自分の年金はどのくらい減ってしまうのでしょうか?
「配偶者と離婚した場合、自分が受け取る年金はどのくらい減るのでしょうか?」(カッチャンさん)

■A:年金が必ず減るわけではありません。年金分割によって増える人もいます
老齢基礎年金や老齢厚生年金は、原則として本人の加入記録に基づいて計算されます。

そのため、離婚したからといって、自分の老齢年金が必ず減るわけではありません。

一方で、離婚時には婚姻期間中の厚生年金記録を分け合う「年金分割」という制度があります。年金分割の対象となるのは、厚生年金の報酬比例部分です。

一般的には、婚姻期間中に厚生年金保険料を多く負担していた側の記録が分割され、少なかった側に移されることになります。

そのため、婚姻期間中の収入が配偶者より少なかった人は、年金分割によって将来受け取る老齢厚生年金が増える可能性があります。反対に、収入が多かった人は、将来受け取る老齢厚生年金が減る可能性があります。

実際にどの程度年金額が変わるかは、婚姻期間や夫婦それぞれの厚生年金加入記録によって異なります。離婚後の年金額が気になる場合は、年金事務所で年金分割後の見込み額を確認するとよいでしょう。


監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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