サーフィン男子で21年東京五輪銀メダルの五十嵐カノアが10日、静岡県内で取材に応じた。普段は世界を転々としているが、11日に同会場で行われるイベントのために一時帰国している。

1週間ほど日本に滞在し、この日9月に行われる愛知・名古屋アジア大会の会場で調整してから練習に参加。2か月後に控える舞台は「本当に大切なイベント」と位置づけ、今回の日本滞在では宿泊場所や食事面を決定する優先度が高いと話した。

 24年パリ五輪は日本男子の代表内定1号をつかみ取った。今回のアジア大会で優勝を果たせば、28年ロサンゼルス五輪の代表権が与えられ、2大会連続で日本男子の内定1号のチャンスがある。「アジア大会に集中して、オリンピックの枠を取りたい。ロス五輪を毎日考えているけど、前を見すぎないようにアジア大会の準備をしたい」と着実にロスへの切符獲得を目指していきたいと話した。

 帰国前には各国で様々なスポーツ観戦を楽しんだ。ロンドンではテニスのウィンブルドン、米マイアミではサッカー北中米W杯に足を運んだ。W杯では日本戦の観戦はかなわなかったが、決勝トーナメント1回戦のブラジル戦をテレビで応援。1―2と惜しくも金星はならなかったものの「サムライブルーを見て鳥肌が立った。見ていてモチベーションやインスピレーションになった」と大きな刺激を受けた様子だった。

 日頃からサッカーファンというわけではないが、4年に一度の祭典からは得るものが大きかった。

「スポーツのすごいところは優勝だけじゃない。日本は負けたけどみんなの気合を見て、それは日本人として一生忘れない。次のアジア大会、五輪に向けて同じ気合を求めて頑張りたい」。初の正式種目として採用されたアジア大会。初代王者へサムライ魂を受け継ぐ。

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