7月31日をもって引退する鷲頭虎太(わしず・こた)騎手=栗東・フリー=が、19日の函館7R・3歳上1勝クラス(ダート1700メートル=14頭立て)でラスト騎乗を迎えた。リピース(牝3歳、栗東・前川恭子厩舎、父サンダースノー)とコンビを組んで10着。

手綱を激しく押して果敢にハナを奪いに行く姿に、場内から大きな歓声が上がった。

 検量室前に引き揚げてくる鷲頭騎手の目に涙はなかった。「無事に終われて良かったです。地元の函館で、こういう締めくくりをできて良かった。それが全てです。いい思い出になりました」と晴れやかな表情を浮かべた。「最後の最後まで、競馬って難しいなと思いました。学ぶことがたくさんありましたし、助手目線でこれからの競馬につなげたいです」。約4年4か月の騎手人生を振り返り、次のキャリアに視線を向けた。

 引退セレモニーでは夫人と、武豊騎手=栗東・フリー=、同期の佐々木大輔騎手=美浦・菊川正達厩舎=、福永調教師=栗東=から花束が贈呈された。一度は固辞したが、「じゃあお願いします!」と最後は3度胴上げ。「うれしかったですね。

これを機に、自分の仕事に気持ちを切り替えて頑張りたい」と力を込めた。

 8月1日から福永厩舎の調教助手として、新たなホースマン人生をスタートさせる。迎え入れるトレーナーは「うちの厩舎としては、若くていい乗り手が入ってくれて、非常にありがたい。彼とともに競馬界を代表するような、お客さんにたくさん応援してもらえるような馬を一緒につくり上げていきたいですね。期待しています」とエール。鷲頭騎手も「福永厩舎の一員として、今度はジョッキーに馬を送り出す側にシフトしていきたい」と決意を新たにした。次は支える立場として、馬とともに夢を追いかけていく。

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