◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・増田陸―同級2位・比嘉大吾▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級3位・寺地拳四朗―同級4位イスラエル・ゴンサレス▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・岩田翔吉―同級1位・エリック・バディージョ(7月20日、東京・両国国技館)

 トリプル世界戦の前日計量が19日、都内のホテルで行われ、WBO世界スーパーフライ級王座決定戦に臨む前WBA&WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(34)=BMB=は規定体重より300グラム軽い51・8キロで一発クリアした。対戦相手のWBO世界同級4位イスラエル・ゴンサレス(29)=メキシコ=は100グラムアンダーの52・0キロでパスした。

 戦績は寺地が25勝(16KO)2敗、ゴンサレスが32勝(12KO)5敗2分け。

 計量を終えた拳四朗は取材に応じ「100グラムアンダーくらいで出てきたので、予想どおり(の体重)でした。コンディションはバッチリで、いい仕上がりです」と淡々とした口調にも自信がみなぎった。約15秒間のフェースオフで闘志をぶつけ合ったが、「特に印象は昨日(公式記者会見)と変わらない」と冷静。相手が厳しい目つきで気合を前面に出してきたが「鼻を見ていたので、よく分からないです」とかわした。

 拳四朗と言えば、リカバリーではライトフライ級時代は特製焼き肉弁当やフライ級ではウナギや昨年7月の前戦では1個1000円の生卵を使った卵かけご飯など話題を呼んだが、今回はサケの西京焼きにしたという。「昨日(18日)からスーパーで買って来たサケに白みそを使って下ごしらえしてきました。ご飯を食べるのが楽しみで」と拳四朗。スーパーフライ級に階級を上げてからは動物性たんぱく質は「普段から肉よりも魚を食べることが増えた」といい、「今はサケのブームがきている。サケの脂身の部分がすごくおいしい」と笑った。

 指導する三迫ジムの加藤健太チーフトレーナー(40)によると、「今は食べながら調整ができている。ライトフライ級時代などは絶食レベルでしたから。

体も小さくなったという時期があったくらいですが、今はそれもない。動きもキレも一番良い状態でここまで走ってこられた」という。拳四朗は「フライ級時代も結構しんどかったけど、今は昔に比べたら余裕があります」と体調面での不安がなくなったことで階級を上げたメリットを口にした。

 元WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者、元WBA&WBC世界フライ級(50・8キロ以下)王者の拳四朗は昨年7月、リカルド・サンドバル(27)=米国=に判定で敗れてフライ級王座から陥落。その後階級を上げて同12月、サウジアラビア・リヤドに遠征し、スーパーフライ級転向初戦でIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(36)=メキシコ=への挑戦が決まった。だが、ガルシアが前日計量後、体調不良を訴え、試合は中止に。拳四朗は号泣して悔しがった。「あのときは前夜から電話が鳴り続けて…。電話が鳴ったら不安ですよ」と冗談を交えながらも無事にゴングが鳴ることに不安はない。

 試合当日は、加藤氏によると「スパーリングで一番良かった時に合わせて56キロ前半から57キロくらい」に戻す予定だという。100%の力を出すため、拳四朗に余念は無い。「結果を出さないと、という気持ちはあります。

絶対に勝って次につなげる。2回連続では負けられない。何が何でも勝ちます」。自分に言い聞かせるように囲み取材を締めた。

 興行はU―NEXTで独占ライブ配信される。

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