24日の金曜ロードショー(後9時)はディズニーアニメの「モアナと伝説の海」(2016年、日本公開は17年)が登場。同作の実写版が31日に公開されるのを記念しての放送となる。

 タイトルにもあるヒロインのモアナは、豊かな自然に恵まれたサンゴ礁の中にある島・モトゥヌイの村長の娘。幼い頃からサンゴ礁の外の世界にあこがれを抱いていたが、村には外に出てはいけないという掟(おきて)があった。

 そんなある日、島のココナツの木が病気にかかり、海では魚が全く捕れなくなるという不思議な出来事が相次いで起こる。島を救うには、半神半人の男・マウイが盗んだ「命の女神」テ・フィティの心を戻すしかない。その伝説を聞かせてくれた祖母・タラおばあちゃんの死をきっかけに、モアナは掟を破り、両親が止めるのを振り切って大海原へと小舟で繰り出していく―。

 「周囲が止めるのも聞かずに、飛び出していった先で”事件”が起こる」というのはディズニーアニメのお約束ともいえる展開ではあるが、本作のモアナは過去作品のディズニープリンセスと比較すると意思の強さがより鮮明に描かれている。加えて、アクション的な動きが多いことも特徴といえるだろう。崖を登ったり、海の中を及び回ったりと、これだけ「動き回る」プリンセスは、「塔の上のラプンツェル」(10年、日本公開は11年)のヒロイン・ラプンツェル以来ではないだろうか。

 そのモアナを魅力を際立たせるのが、「もう一人の主人公」であるマウイ。最初はモアナを利用するつもりで行動を共にしていたのが、道中でモアナの助けを得る中で徐々に心を開いていく。体中のタトゥーはいかついものの、その心根の優しさは愛すべきキャラクターだ。

 声優を務めているドゥエイン・ジョンソンは、31日から公開される実写版でもマウイを演じている。

世界的に大ヒットした「ワイルド・スピード」シリーズをはじめ数々の大作に出演し、「世界で最も稼ぐ俳優」や「最もセクシーな男」にも選ばれたことがあるほどの人気俳優だが、記者も含めてある世代以上、特に男性には”ロック様”としてのイメージの方が強いのではないか。

 ジョンソンはアメフトの経験を元にプロレスラーとしてデビュー。ヒール(悪役)の「ザ・ロック」としてWWFで絶大な人気を誇った。02年には、日本にも試合のために来日したが、この頃から徐々に俳優としての活動に主軸を移すようになり、10年代半ばからは俳優が本業となっていった。

 総合格闘家マーク・ケアーの人生を描き、日本では今年5月に公開された「スマッシング・マシーン」(25年)では、主人公のケアーを熱演。米ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞にノミネートされた。同作には大沢たかお布袋寅泰など日本人キャストも出演。本作とはやや話題がずれてしまったが、こちらもぜひ見てもらいたい。(高柳 哲人)

編集部おすすめ