◆プロボクシング ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・吉良大弥―同級2位カルロス・カニサレス ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 石井武志―ウィルフレド・メンデス(9月2日、横浜BUNTAI)

 WBA世界ライトフライ級1位の吉良大弥(23)=志成=が17日、東京・目黒区の所属ジムで練習を公開。同級2位のカルロス・カニサレス(33)=ベネズエラ=とのWBA同級王座決定戦へ「判定でもKOでも、圧倒的に勝てたらなと思います」と元世界王者をねじ伏せる自信を示した。

吉良が5戦目で世界王座を獲得すれば、元世界4階級制覇王者の田中恒成(畑中)が持つ最速記録に並ぶ。

 吉良は所属ジムと東農大の大先輩である元世界4階級制覇王者・井岡一翔に憧れ、デビュー時に「井岡さんを超えたい」との目標を掲げていた。その思いは「今も変わっていない」という。

 井岡は2011年2月、当時日本人最速となるデビュー7戦目でWBC世界ミニマム級王座を獲得した。吉良が5戦目で世界王座を獲得すれば7戦目の井岡を「超える」こととなるが「それはちょっと、まだ大げさかなという感じです」と謙虚に否定。「『実質超えた』と思えるのは、たぶん僕が5階級制覇した時だと思います。井岡さんが(今後)5階級制覇したら、タイでいいです」と頬を緩めた。

 その井岡からは、直近のスパーリング前に「余裕を持ってやれよ」と助言されたという。「世界戦なので張り詰めちゃうと思うんですけど、いい具合に脱力できるというか、気持ちのバランスが取れる。やっぱり分かっているんだなと思ってびっくりしました。それまでもいい調子ではあったが、そういった助言があったので、そこからブーストしていい調整ができそうだなと思う」と、憧れの先輩の言葉に気づきを得たことを明かした。

 志成ジムは、24年7月に井岡一翔がWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦でフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に判定負けして以来、世界戦7戦連続で勝ちがない(5敗2引き分け)。

ジムは2年間、世界王者不在となっている。23歳の吉良は「ジムで今ベルトが1個もない状況で、僕がジムの中では一番下(若手)なので、ベルトを取ることが何かの意味になったらなと思う。全力で取りに行きたい」と目をキラキラ輝かせて王座奪取を誓った。

 戦績は吉良が4戦全勝(3KO)、カニサレスが28勝(20KO)3敗1分け。

 試合は映像配信サービス「Leminoプレミアム」で独占生配信される。

 ◆吉良 大弥(きら・だいや)2003年5月30日、大阪・門真市生まれ。23歳。父・学さんの勧めで4歳からキックボクシングを開始。小学1年から柔道とボクシングを始め、中学からボクシングに専念。王寺工高では1年でアジアジュニア選手権50キロ級優勝、2年で高校選抜、3年で高校総体を制覇。東農大進学も、パリ五輪出場のチャンスが絶たれたため中退しプロ転向。アマチュア戦績は46勝(16RSC)6敗。

24年6月にプロデビュー。家族は両親と元キックボクサーの姉2人。身長163センチの右ボクサーファイター。

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