レイズ・筒香「勝利に貢献出来るようにベストを尽くしたい」本拠地入団会見で英語も披露

 DeNAからポスティングシステムでレイズ入りが決まった筒香嘉智外野手(25)が16日(日本時間17日)、ニアンダーGMとキャッシュ監督が同席して、本拠地のトロピカーナフィールド内で入団会見を行った。

 日米の多くの報道陣が集まった記者会見。

「センキュー・フォー・カミング」などと英語でスピーチを始めた筒香。「多くの球団の方に評価をしていただき本当に感謝しています。キャッシュ監督、GMに1番最初に声をかけていただき『勝つために君の力が必要だ』と言っていただきました。代理人のジョエルからもレイズは本当に素晴らしいチームだと聞いていた。戦力になって勝利に貢献出来るようにベストを尽くしたいと思います」と日本語で続けた。

 かねてメジャーへの思いを持っていた筒香は、18年11月の契約更改で、初めて胸の内を吐露。「小さい頃からの夢でもあるメジャーでプレーしたい思いがあると、球団に伝えさせてもらいました。メジャーリーガーを見て、もうずっと憧れが強かったし、夢だった」などと熱く語っていた。

 NPBで205本塁打を放ち、侍ジャパンでも4番の重責を背負った大砲に、多くの球団が獲得に興味を持ち、最後は3球団に絞ってからレイズを選択。左翼、三塁、一塁、DHなど多くのポジションでの起用が見込まれ、2年総額1200万ドル(約13億1000万円)の大型契約を結んだ。持ち続けてきたアメリカンドリームへ、大きな一歩を進み始めた。

 ◆筒香 嘉智(つつごう・よしとも)1991年11月26日、和歌山県生まれ。

28歳。小学2年から「和歌山ニューメッツ」で野球を始め、隅田中時代は「堺ビッグボーイズ」でプレー。3年春の大会で全国8強入り。6歳の時、98年夏の甲子園で松坂(現西武)の活躍を見て、横浜高への進学を決意した。09年ドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団。日本通算968試合に出場し、205本塁打613打点、2割8分5厘。16年に本塁打と打点の2冠。15~17年にベストナイン3回。185センチ、97キロ。右投左打。19年年俸4億円。既婚。

 ◆タンパベイ・レイズ 1995年の球団拡張で加盟が承認され、98年から「デビルレイズ」としてア・リーグ東地区に参加。05年に野茂英雄投手がプレーし、日米通算200勝をマークした。07~09年に岩村明憲内野手が在籍。チーム名をレイズに変更した08年に初の地区優勝からリーグ初制覇も、ワールドシリーズでフィリーズに敗退。12年には松井秀喜が現役最後のプレーをしたチームとしても知られる。本拠地球場はフロリダ州セントピーターズバーグにある屋根付き(30球団で唯一の密閉式)のトロピカーナ・フィールドで、3万4078人を収容する。

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