冷凍野菜の輸入量が3年連続過去最高へ(画像はイメージ)
国内流通する冷凍野菜(凍菜)の9割を占める、輸入品の貿易数量は5年連続で増加傾向をたどっている。2019年はこのままのペースなら年間107万tに達する見通しで、3年連続で過去最高を更新する公算が高い。国内の天候不順によって生鮮野菜の価格不安定が常態化しているため、近年、凍菜需要は安定拡大してきたが、さらに施設給食や外食産業の調理現場で人手不足が深刻化、調理負担の軽減が求められる傾向も強まり、新たな需要も生まれている。
財務省が2019年11月末にまとめた、2019年1~10月の冷凍野菜輸入数量は前年比3.4%増の89万4,403t、金額は3.4%増1,651億8,800万円となった。数量・金額とも過去最高を更新した前年を上回るハイペースで推移している。
2019年1~10月 冷凍野菜 主要品目別輸入量
国別輸入数量を見ると、シェアトップの中国が3.4%増と伸長し、国別数量シェアは前年と同様43.4%の高水準で推移した。最大項目である「その他」が7.1%増と牽引した。
※「その他」の項目には、カッサバ・カンショ・さといも以外のいも類や、アスパラガスなどが含まれる。
2019年1~10月 冷凍野菜 主要国別輸入量・金額・シェア
2位の米国は5.9%増と増加に転じた。数量シェアは0.7ポイント増加。米国産ポテトはベルギーやオランダの台頭により伸び悩んでいたが、年間30万tの回復も視野に入ってきた。
タイは今年も10月まで2.6%減と苦戦、台湾も伸び悩んでいる。一方でアジア圏ではベトナムが22.3%増と飛躍、カナダを上回って推移した。中でも「その他」の数量シェアは0.7ポイント増加し、タイを上回った。
ベルギーは前年比微増となったが、ポテトの前年割れをその他の品目でカバーした。ポテト頼みのオランダは数量シェアを4位から6位に落とした。
エクアドルは主力のブロッコリーが6.4%増と伸び率は落ち着いたものの堅調。ブロッコリーのシェアは47.8%と中国を抜いた。
前年大幅に10倍増以上増加したミャンマーと英国について、ミャンマーは引き続き堅調で今年も2割増で推移、他方の英国は4割以上の減少となった。
〈冷食日報 2019年12月9日付〉

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