ふたを開けた新リッド(スターバックス コーヒー ジャパン)
スターバックス コーヒー ジャパンは11月から、使い捨てプラスチックを削減するため、アイスビバレッジ(冷たいドリンク)の一部商品を、現在提供しているプラスチックカップから、「ペーパーカップ」と、ストロー不要の「リッド(ふた)」での提供に順次切り替える。9月25日に実施したオンライン説明会で発表したもの。「ペーパーカップ」「リッド」への切り替えは、11月に国内103店舗で「アイスコーヒー」「アイスティー」など3品での提供を開始し、2021年2月からは国内の全店舗で「スターバックス ラテ」「アイスココア」など新たに14品目を追加した17品目に拡大する予定だ。これは定番アイスビバレッジの約6割にのぼる。「フラペチーノ」や期間限定ドリンクなど一部の商品は対象外となっており、これまで通りプラスチックカップで提供する。
同社の広報担当によると「今回の切り替えによって、1杯あたりのプラスチック使用量は約6割削減でき、年間を通じてカップ約6,100万杯分のプラスチックが削減できる見込み」だという。
アイスビバレッジの旧カップ・リッド(左)と新カップ・リッド(右)
「ペーパーカップ」「リッド」はともに、ホット・アイス兼用。
「ペーパーカップ」は冷たいドリンクを入れたときに発生する結露によって紙カップが柔らかくならないよう、内外両面にラミネート加工を施している。また、適正に管理された森林などの供給源からの原材料で生産されたFSC認証紙を使用している。
「リッド」は、これまでホットドリンク提供時に使用していた従来のリッドよりも、飲み口を大幅に大きく設計した。冷たいドリンクを飲む際には、氷を抑えながらもごくごく飲むことができ、コーヒーの香りもより楽しめるという。また、フリップアップ形式により、持ち帰り時などは飲み口をふさぐことができる。これにより、これまで使用してきた飲み口をふさぐシールは削減でき、プラスチック製のマドラーは廃止となる(ウッドマドラーは継続使用)。
これまでもスターバックスは、使い捨てプラスチック削減の取り組みを行ってきた。

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