コカ・コーラシステム「やかんの麦茶 from 一(はじめ)」
コカ・コーラシステムは、やかんで煮出した本格的な麦茶の味わいを目指す新製品「やかんの麦茶 from 一(はじめ)」を4月26日から全国発売する。「やかんの麦茶」は、“やかんで煮出した麦茶”のような本格的でしっかりとした味わい。
今回、新たに麦茶市場に本格参入する理由について、日本コカ・コーラ社マーケティング本部の竹井仁美マネジャーは、「この10年間で麦茶市場は平均成長率が16%増となっている。これは、記録的な猛暑のほか、幅広い世代の人たちが飲めるブランド開発、そしてペットボトルの増量化が進んで親しみやすくなったことが要因だ」とする。
日本コカ・コーラ社 竹井マネジャー
麦茶の基本価値は、余計なものがないシンプルさで、人工的な機能感のない点が支持されている。また、親しみやすい素朴感や安心感があることも特徴だ。水分補給としても、食事の際の飲み物としても飲まれている。直近の5年間の季節による麦茶販売金額をみると、春夏期(5-9月)の9%増に比べ、秋冬期(10-4月)は13%増になっており、「麦茶は“夏向け止渇”から“毎日飽きずに飲める定番”になってきた」(竹井マネジャー)という。
ただ、まだまだ味覚やパッケージデザインの面で、自分好みの麦茶がないと感じている生活者が多いと捉えている日本コカ・コーラ社は、新たに「やかんの麦茶」を投入し、大麦100%と高温煮出し製法による“やかんで煮出した麦茶”のようなしっかりとした味わいの製品を提案する。竹井マネジャーは、「味わいだけでなく、ふぅっとひと息の安らぎという情緒的な価値も提供できる、新しい麦茶の提案として、より多くのお客様に手にとっていただきたい」とした。
パッケージは、日本の昔ながらの丁寧な仕事ぶり・品質感を感じさせる「のれん」をモチーフに、日本の伝統色であり、人のぬくもりや懐かしさを感じさせる浅葱色(あさぎいろ)を採用した。
麦茶飲料市場は、健康意識の高まりや安全・安心の製品を選ぶ傾向から今後も伸長が期待されるカテゴリーである。コカ・コーラシステムは、「やかんの麦茶」を2021年の茶系ブランドの中で「綾鷹」とともに注力製品と位置付けており、コミュニケーション活動も活発に行う方針だ。

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